名古屋から発信・キッチュな雑貨が心を掴む宇宙百貨の魅力
時流に合わせて進化する、新しい宇宙百貨
平成の時代は個性豊かな雑貨店が当たり前のように存在した。 人気の雑貨店が都内を中心にいくつもあり、今では探すのが難しいようなデザインの雑貨も容易に手に入れることができた。そして、また一風変わったデザインや、尖っているデザインの雑貨がカッコいいと若者に支持されていた時代でもあった。 90年代後半と比較して、宇宙百貨がセレクトするアイテムにも変化したところはあるのだろうか。
「今の若い子が買いたくなるような商品を展開しようと思ったときに、昔の宇宙百貨のイメージだと若干合わない部分というのを感じて、少しずつ時代に合わせているところはありますね。看板やディスプレイなど、昔からあるものを残しつつも、宇宙百貨も令和仕様にアップデートしています」
宇宙百貨から展開しているオリジナルのアパレルブランド・「空想世界」も新しい試みだ。 独特な世界観の「空想世界」は、今までの宇宙百貨にはない魅力で溢れている。
そして、当時の宇宙百貨にはなかった刺繍の雑貨も見逃せない。 人気イラストレーター・タケヤマノリヤさんの刺繍グッズや、凸凹オノダエミさんの刺繍グッズ、グフィックデザイナーのAKI IJUINさんのアパレルアイテム、さらにスタッフが描いたという、インパクトのあるイラストを刺繍にしたポーチも人気商品のひとつだ。 このような新しい「宇宙百貨」の世界は、店舗のWEBSHOPからも充分に伝わってくる。 「昔と比べるとアパレル商品が増えましたが、その中でも特に刺繍には力を入れていますね。刺繍グッズは店にある業務用刺繍ミシンで作っています。また、ヒートプレス機やCO2レーザー加工機を導入し、内製化することでエッジの効いたアイテムを随時、制作しています。海外で買い付けたアクセサリーも置いてありますが、スタッフが作っているアクセサリーも多いですね。布製のグッズも、布を切るところから始めて、スタッフがお店で作っています」