「ハーフで良かった」八村の背中追う後輩たち、アメリカの大学でNBAに挑戦
▽「NBAにつなげ、八村を超えたい」 日本のBリーグを経由し、昨季NCAA1部の大学に進学したのが山ノ内勇登だ。1年時はラマー大で活躍し、2年生の今季からはゴンザガ大と同じカンファレンスに属するポートランド大でプレーする。新天地でのスタートに「(八村)塁もそうだし、多くのNBA選手を輩出したカンファレンス。僕に何ができるかを見せるチャンス。次の目標であるNBAにつなげたい」と意気込む。 米国人の父と日本人の母を持つ山ノ内は福島県会津若松市出身の20歳。13歳まで日本で育ち、身長は208cmと八村よりも高い。「塁は素晴らしい選手。でも彼よりもいい選手になりたい。彼を超えたい」と頼もしい。 ▽SNSで八村の動画を投稿する後輩たち 昨季、八村がNBAプレーオフ最初の試合で29得点してレーカーズを勝利に導くと、八村を追う後輩たちは誇らしげにSNSで八村の写真や動画を投稿した。八村の活躍が、これから世界最高峰を目指す選手にどれほど影響力を与えているか、よく示す出来事だった。 八村は「ハーフの子が米国に来るのは僕もすごくうれしいし、どんどん増えていってほしい」と願いを語る。先駆者の背中は後進の道しるべとなり、切り開いた道は後進へとつながっている。