佐々木朗希の争奪戦はドジャースが最高得点 サンスポが移籍先候補を独自査定
【ニューヨーク21日(日本時間22日)=山田結軌】プロ野球ロッテからポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す佐々木朗希投手(23)が、ロサンゼルス近郊で獲得を狙う球団と面談に臨んでいる。複数の米メディアによると、ヤンキース、メッツ、カブスなどが対面を果たしている。有力候補とされるドジャースやパドレスとの面談が控える中、争奪戦の行方をサンケイスポーツの独自査定で占った。 【写真】小さなファンの視線を浴びながら…しゃがんで子供にサインするロッテ・佐々木朗希 メジャーの移籍市場でいま、最も注目を浴びる「ROKI SASAKI」。米メディアでメッツ、カブス、ヤンキースと面談を行ったことが報じられるなど、争奪戦が本格化する。佐々木はドラフト対象外で、25歳未満の外国人選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」が適用されるため、年俸や契約年数などの条件面での争いにはならない。 そのため、金銭面を除外した①先発起用の柔軟性(佐々木が中6日以上が可能か)②気候(温暖など過ごしやすい天気)③生活環境(日本食などの充実度)④ポストシーズン進出の可能性などチーム力⑤メディア・ファンの寛大さ⑥トレーナーら専属の個人スタッフの受け入れの可否-の6項目で本紙は独自に、移籍先候補として有力な10球団を選び、適性を数値化した。 【ドジャース=25点】米メディアでは、佐々木がポスティング公示される前から本命に推す論調が多い。一年を通じて温暖な環境、日本人もなじみやすい生活環境、食文化などがある。さらに先発投手の枚数は、ジャイアンツからFAで加入したスネルに加え、故障から復帰のゴンソリンやメイ、二刀流復活の大谷、山本ら6人がそろう。大谷は「二刀流選手」として選手登録されるため、投手登録枠13人に入らない。投手枠に1人分の余裕が生まれ、佐々木に中6日以降の登板間隔を与えながら、臨機応変にメジャーへの適応を進めることができる。 【パドレス=24点】指南役としてダルビッシュの存在は大きい。ロサンゼルス同様に南カリフォルニアの温暖な気候、中規模都市で日本のスーパーマーケットがある生活環境は過ごしやすく、利点になる。 【マリナーズ=24点】イチロー、岩隈、城島らがかつて在籍するなど球団の歴史として日本選手との結びつきが強い。先発投手陣の枚数は充実しているため、佐々木が中4-5日で回る必要はない。メジャーへの順応をじっくりと進めることが可能。