DeNA小園健太はなぜスイーパーを習得しようとしているのか? きっかけは細川成也に打たれたタイムリー
小園健太~Aim for the ace of the Baystars 第3回 小園健太(DeNA)の最大の持ち味といえば、毎分2300~2400回転という高スピンレートを計測するストレートだ。ホップするようなその球筋。小園自身、そのストレートを「生命線です」と語る。 【写真】横浜DeNA・パフォーマンスチーム「diana」厳選カット集(38枚) 一方で変化球はどうなのか。ストレートありきの変化球とはよく言われるが、小園は自分なりの見解を以下のように語る。 「自分はストレートだけで抑えられるピッチャーではないので、投球の幅を考えても変化球には重きを置いています」 【カーブの重要性】 小園は数種類の変化球を投げ分けるが、もっとも重要視しているのがカーブだという。小園のカーブは縦に鋭く割れ、カウントはもちろん、空振りも取れる大きな武器だ。ちなみに中学生の時、初めて投げた変化球もカーブだった。 「自分としては、カーブは絶対に消してはいけない球種だと思っています。やはりストレートと一番球速差がありますし、ここを消してしまうとバッターに読まれやすくなってしまいます」 またカーブは、自分の身体の状態を知るバロメーターにもなっている。 「たとえば、ストレートを引っかけたり、抜けたりしたときにカーブを使うと立て直しやすいという利点があります。自分の投球フォームの善し悪しがすぐにわかるっていうんですかね。カーブが縦にきれいに曲がるときは、腕を上から振って、ボールを叩けているということですし、腕の振りが緩んでないからこそバッターもタイミングが狂って空振りが取れる。だから非常に重要な変化球ですね」 次にカットボール。高校時代から小園の代名詞となっていたボールだが、左右の打者関係なくオールマイティーに使える変化球だ。 「じつは、カットボールはプロになってから握り方を変えたんです。高校の時の速度帯は130キロ前半だったんですけど、今は130後半から140キロに乗るぐらいなので、限りなく真っすぐに近づけているという感じですね。だからカットに関しては一番ピッチトンネルを意識しています」