青山繁晴参院議員 安倍元首相のコミュ力称賛「英語得意じゃないけど…そこからトランプさんとの関係も」
作家で自民党の青山繁晴参院議員(72)が3日、ニッポン放送「ジョセフ・クラフトのOK!Cozy up!」(前6・00)に出演し、安倍晋三首相との秘話を語った。 9月に「反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理」を出版。「安倍さんの生前、2人で話すことが多くて。その時に安倍さんに“現職の総理と話しているわけですから、これは国家機密です”と。“逆に、国家機密であればあるほど、やがては公開しなければいけない。僕と安倍さんの電話は聞かれていた可能性が高いので、どちらか先に死ぬかすれば、お互い公開しましょうね”という話をしていたので、それに基づいてこの本を出した」と、出版に至る経緯を明かした。 記者としてサミット取材経験もある青山氏は、「サミットでも、公の会議って実は大したことがない」としつつ、「その間のコーヒーブレークのわずか数分の会話、英語でやらなければいけない」と説明。「ドイツの総理だって歴代、英語が下手だから気にすることはないのに、たとえば橋本龍太郎総理のリヨンサミットの時に、記者で同行したんですけど、英語をお話しにならないので、クリントン大統領と西ドイツのコール首相と立ち話をしていたのに、ずっと後ろに1人でいらっしゃった。思わず大声で、記者でしたが、“総理、近づいて下さい”って言って。後から官邸から苦情を言われたり」と、経験談を振り返った。 その反面、安倍元首相は各国首脳に積極的に話しかけに行くタイプだったという。「安倍さんは自分から寄って行って、決して英語が得意じゃないんですけど、目で語るところもあり、アメリカに留学もされていましたので、それがすごく日本にとって、アジアのために意味があった。そこからトランプさんとの関係も築かれていった」と、コミュニケーション能力の高さを称賛した。 来年1月には、米国でトランプ次期大統領による新政権が発足。石破茂首相にはハードな外交が求められる。青山氏は「石破総理であれ、誰であれ、その努力はしなければいけない。少なくとも中、高、大学とずっと英語を習っているわけですから」と、積極的なコミュニケーションで外交の道を切り開くことを期待した。