360度星空に包まれる…名古屋テレビ塔展望台が舞台 夜景演出の狙いとは
名古屋のランドマーク、名古屋テレビ塔(名古屋市中区栄)で360度の星空を体感できるプロジェクションマッピングイベントが開かれている。東京駅のイベントを仕掛けたクリエイエティブ集団NAKED Inc.が、テレビ塔の展望台から見られる夜景に光り輝く星をあわせた新体感のイルミネーションをプロデュース。総合演出をしている村松亮太郎さんに話を聞いた。
テレビ塔の夜景が星空に彩られる
NAKED Inc.は、東京駅3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARIVISION」をはじめ、全国各地で実際の建物や風景に映像を投影した、今まで観たことのない景観で人々を魅了している。2015年の夏と冬、2016年の春夏秋に続き、名古屋テレビ塔のイベントの総合演出を担当した。今回は、全国で通算30万人を動員した、夜景×プロジェクションマッピングのイベント「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」を、星をテーマにバージョンアップした「STAR LIGHT FANTASIA by NAKED ―NAGOYA TV TOWER―」。NAKED Inc.代表の村松亮太郎氏に話を聞いた。
――今回のイベントについて教えてください。 東京、大阪、札幌でも同じ「STAR LIGHT FANTASIA」というプログラムを開催しましたが、場所によって変化を加えています。モチーフに名古屋のものを採用して、名古屋という街のイメージや空気感、カラーなどに合うものを考えて構成しています。ベースにあるのは名古屋の夜景。夜景の高さや色に合うように作りました。360度見渡せる展望台にあわせて、星の誕生、旅の始まり、星空の都市という、3つの星空夜景をご覧いただけます。 ――星空夜景はどうやって作られるのでしょうか。 ガラスに映像は映らないので、映像が投影できる透明なフィルムを使用しました。そのフィルムをガラス窓に貼り、そこに映像を映しています。夜景が見られるところでは星空は見られない。夜景の新体験を届けたいと思っていました、夜景に奇跡を起こしたかったのです。 ――テレビ塔のイベントプロデュースは今回で6回目ですが、印象はいかがですか? タワーは街のシンボル的な存在。住んでいる人はみんな知っているし、意外と好きだったりするもの。けれど、登ったことがないという人が多いのも事実なので、登るきっかけになればと思いました。名古屋テレビ塔は形がすごくきれい。非常に上品な姿をしていて好きですね。