物価高背景に「リユース市場」拡大 大掃除シーズンの不要品買い取り現場は
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物価高を背景に、一度使ったものを再使用するリユースの市場が拡大しています。大掃除のシーズンに増える不要品の買い取り現場を取材しました。 ■物価高背景にリユース市場拡大 50代 男性 「もう年末年始なんで一応片付けて、(不要品が)多く出てくるから持ってきた。ほとんど服ですね」 男性は不要品を買い取ってもらうためにリユースショップにやってきました。皆さん、年末の大掃除で出てきた着なくなった衣類を捨ててしまっていませんか。 実は年末年始の大掃除で捨てる予定の不要品の資産価値は、国民1人あたり8万5000円相当にもなるそうです。資産額として最も大きい割合を占めるのは服飾雑貨で、つまり、家庭に眠っていた衣類をそのまま捨ててしまうと損をしてしまう可能性があるのです。 男性が持ち込んだごみ袋から出てきたのは、絡まった大量のネクタイ。さらにスウェットなどおよそ150点でした。それでも希望買い取り価格は控えめの1000円だそうです。 査定開始から1時間後。 店員 「お見積もりの内容はこちらに」 38点で3430円の買い取りとなりました。 50代 男性 「きょうはちょっと高額だったので、良かったのかなと思って」 ただ、100点以上は買い取りしてもらえず持ち帰ることになりました。 人気ブランドの靴やサンダルを売りに来た男性。 30代 「この子も生まれて、あんまりオシャレをしなくなった」 希望買い取り価格は3点で10万円だそうですが…。 30代 「(買い取ってもらえたのは)3万6000円。サンダル(1足)」 こうしたブランド品以外でも高く買い取ってもらえるコツを教えてもらいました。 トレジャーファクトリー上板橋店 岡井梓店長 「暖房器具や衣類になりますと、ダウンコートとかダウンジャケットとかが高く…」 今の時期であれば夏物でなくて冬物。そこへやってきたのが…。 60代 「タイミングいいでしょ?ネコが3匹いるんで、これ置いといても絶対壊すんで」 時期としてはばっちりのクリスマスツリーに自信満々のようですが…。 60代 「100円だか200円だったんです。パンか何か買って終わりです」 状態があまりよくなかったため、少額になってしまったそうです。 今、こうした中古品を扱うリユース市場は急成長しています。リユース市場の規模は推計で2023年に3兆円を超え、10年でおよそ2倍に拡大。背景には物価高、円安に伴い消費者の節約意識が高まったことがあるとみられています。 こちらの店では買い取り以外にも販売も行っていて、衣類の他にも家電や日用品など様々なものを買うことができます。皆さんのお宅にもお宝は眠っているかもしれません。
テレビ朝日