桜庭和志の息子・大世、MMAデビュー戦は矢地祐介に決定「とにかく全力を出そう作戦」 「親の名前でしか立てない」と自虐も
「RIZIN DECADE」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ) カード発表記者会見が20日、都内で行われ、桜庭和志の長男・桜庭大世(26)=サクラバファミリア=がMMAデビュー戦となるライト級3回戦で、矢地祐介(34)=フリー=と対戦することが発表された。 【写真】矢地が巻いているハチマキ 幅がすごっ!眉毛まで隠れてる 大世は「日本で一番大きな団体で大みそかという舞台に立てるのは親の名前でしか立てないと思ってるので、精いっぱい頑張ろうと思っています。人の感情を揺さぶるような試合をしたい」と自虐を交えつつ決意表明。 これに対して矢地は「ちょっと待てと。相手がデビュー戦ということですごく複雑な気持ちになりまして。すごくがっかりしたし悔しい気持ちになりました。有名な選手の息子さんという話題性のあるカードが必要なのは分かってるし、PRIDE大好きだったんで桜庭和志さんの息子さんと試合ができるのはうれしいけど、複雑な気持ちです」と、日本人トップとしてRIZINを支えてきた自尊心がいたく傷つけられた様子。 「どうやら桜庭さん陣営からの名指し」という情報を持ち出して「なんだそれと。ナメてんのかと。ナメられがちな僕ですけど、15年くらいプロやって第一線で活躍してきた自負はあるんで。レジェンドファイターの息子さんですし、組み技のスキルもあるみたいですし、何をしてくるかわからないのでしっかり気を引き締めて戦いたいけど、矢地はちょっと怒っているぞ!ということを皆さんに伝えたい」と憤り、「MMAの厳しさを教えてたたきつぶしたい」と通告した。 互いの印象と自分がまさっている点について聞かれると、大世は「ベテランですごいマッチョな印象。僕が勝ってるところは、逆に何も知らないところかな」、矢地は「全部で僕が上回ってると思うけど、試合の経験がないところで何をしでかすか分からない。手足も長いし足関節も得意そうなイメージ。それなりにはできそうな印象は受けました」と、それぞれ回答。 父からのアドバイスについて、大世は「あんまないかもしれない。頑張れ、一生懸命練習しろみたいな感じです」と、雑な助言を明かした。打撃はキックボクシングジムで練習し、寝技は父と一緒に練習するというが、父がセコンドに付いてくれることには「めんどくさがりやなんで、もしかしたら付いてくれないかもしれません。聞いてみます」と期待せず。矢地を指名したのは「全然そんなのはない」と、ナメているわけではないと強調した。 試合の行方について、矢地は「必ずKO、一本、フィニッシュはしなきゃいけない。大世くん、とてもいい子ですけど、ちゃんと仕留めたい」と、格の差を見せつける構え。 大世は「僕の作戦はとにかく全力を出そう作戦なんで、打撃で行けたら打撃でもいきたい、どっちかと言ったら寝技が得意なので、寝技でも決めたいとも思います」と、「とにかく全力を出そう作戦」を打ち出した。 7月の超RIZINで大みそか参戦を発表した際には、子供の頃には「すごい大きい会場でめっちゃ人がいる」と思ったのが、「思ったより小さいな、いい緊張感で戦えるかな」と思ったという大世。父・和志ばりの度胸で、大舞台に臨む。