都知事選、白熱するインターネット上での〝空中戦〟 無党派層がカギ握る首都決戦、SNSの「友だち」は票につながるか
7・7都知事選 東京都知事選(7月7日投開票)で、各候補は動画サイトやSNSで政策や人柄を訴えているが、著名な候補者でも意外に登録者数や再生回数が伸びなかったり、短時間の動画がバズる(爆発的に拡散する)例もある。無党派層がカギを握る首都決戦だけに、インターネットの〝空中戦〟がどこまでリアルに浸透するかが注目されている。 【画像】自身の公式ユーチューブ「石丸伸二のまるチャンネル」でライブ配信する石丸伸二氏 前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は公式ユーチューブの登録者数が21万人を超える。市長退任後から26日までに6回のライブ配信を行って有権者や支持者と交流を深めており、再生回数は28万~48万回にのぼる。 一方、ネットで仕事を依頼するサイトに、石丸氏関連の動画作成の依頼が出回っており、一部では「ネット工作」「事実上の買収ではないか」との指摘もある。石丸氏の後援会は26日、Xで「当該求人広告は第三者のYouTuber等の出稿であり、選対事務所とは一切関係がない」と反論した。 3選を目指す小池百合子知事(71)の公式ユーチューブの登録者数は26日時点で2800人を超える。生成AIを用いた小池氏そっくりの広報キャラクター「AIゆりこ」が話題になった。実績を紹介する動画を26日までに17本投稿したが、初投稿が1万1000回再生されたのが最多だ。 公式LINE(ライン)の「友だち」登録は同日時点で約9000人だ。 大きな反響があったのは、小池氏本人が出演した約1分半の動画だ。《40代の頃に子宮筋腫が見つかり、子宮を全摘出しました》と告白し、無痛分娩の費用助成などの政策と絡めた内容が19日にX(旧ツイッター)で投稿されると、インプレッション(表示回数)が26日時点で約1700万回を超えている。 前参院議員の蓮舫氏(56)は、公式ユーチューブの再生回数が都知事選のPR動画で1万6000回、政策発表会見は2万回超だった。短時間のショート動画で政策や街頭演説の一部も発信している。告示後には複数回、「インスタライブ」も実施した。 蓮舫氏のXのフォロワー数は56万人を超すが、ユーチューブの登録者数は約8700人。公式LINEの「友だち」は26日時点で約8000人だ。