都知事選、白熱するインターネット上での〝空中戦〟 無党派層がカギ握る首都決戦、SNSの「友だち」は票につながるか
2020年の前回の都知事選の推定投票率は60代が72・07%で、20代では32・79%だった。一方、総務省の22年の調査では、SNSを「生活や仕事のうえで活用が欠かせない」「便利なので積極的に活用している」とするのは、20代が58・1%、60代は18・3%だ。投票率の高い層を狙うか、SNS利用の多い層を狙うかが戦略の分かれ目となる。
重視するのは「投票に行く層」か「ネットこなす層」か
ITジャーナリストの三上洋氏は「小池氏は従来の支持層とは別の層への拡大を狙っているのだろう。蓮舫氏のインスタライブは若年層をターゲットにしたものだ。選挙期間中だけの活用では厳しい面もあるが、バズるものがあれば投票行動に一定の効果はある。石丸氏はライブ配信とともに街宣活動の動画を投稿することでネットとリアル両面の活動をアピールする作戦のようだ。ネットを中心に活動する候補がどれほど票を得られるかの試金石になるだろう」と語った。