全米メディアもウッズ復活Vに称賛の嵐「語り継がれる偉業」「2人の大統領とスポーツ界スター達が祝福」
男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントの最終日が14日(日本時間15日)、米ジョージア州オーガスタで行われ、首位と2打差の2位タイでスタートしたタイガー・ウッズ(43)が6バーディ、4ボギーの「70」で回り、通算13アンダーで逆転優勝を果たした。メジャータイトルは、2008年の全米オープン以来、11年ぶり。マスターズは14年ぶり5度目のVでメジャー通算勝利を「15」とした。 奇跡ともいえる復活劇に全米が沸いた。報道各社は、どこもトップ扱いでウッズ復活を報道した。NBCスポーツは「ウッズが、起こりそうもない復活を果たす」との見出しを取り、「ジョージア州オーガスタの午後3時20分を少し過ぎた日曜日の午後、スポーツ史における最も偉大な復活劇が完結した。4度の腰の手術、彼をどん底に突き落とした個人的なスキャンダルを乗り越えてウッズが蘇った。13アンダーで回り5度目のマスターズ優勝をつかんだ」と伝えた。 記事は、勝利を手繰り寄せた16番ホールのティーショットを「43歳のウッズが15番のバーディーに続いて見せた、もう少しでホールインワンになりそうだった16番のティーショットは、何世代にもわたり記憶されるだろう」と絶賛。 「幾度もの腰の手術で体を再生し、スイングを作り直し、2018年の全英オープンと全米プロゴルフ選手権で、連続トップ6入りをして自信を取り戻した後、タイガーは(最終18番ホールで)カップの底からボールを拾い上げ、両こぶしを空に突き上げた。不可能だと思われていた偉業に挑戦していた重荷が肩から下りた瞬間、彼は雄叫びを上げた。すぐに偉業を成し遂げた現実を受け止め、大きな笑顔が顔一面に広がった」と優勝の瞬間を描写した。 記事は、「スポーツはしばしば、『その時、どこにいたのか』という瞬間を与えてくれる。ウッズが16番ホールでカップから数フィート(約70センチ)以内につけたショットを見せた後、2019年4月14日は、明らかにその瞬間の1つになった。これは1986年のマスターズ大会のように子供たちに何があったかを語る日になるだろう」とも称賛。1986年のマスターズでもジャック・ニクラウスが11年ぶりに46歳で復活勝利を遂げて全米を感動させていたのである。 「スポーツ史において、最も偉大な選手の1人が、ゴルフの外で幸せをつかめない運命があったとしても、ゴルフでは、多くのことをもたらすことができるのだと証明した。想像を駆り立て、夢がしばしば現実になる場所でウッズはとても考えられないことをやってのけた」とも続けた。 その上で、「そして、今、彼はジャック・ニクラウスのメジャー通算18勝の記録を新たに追い始める。ゴルフの聖地で日曜日に彼が奇跡を起こした後、ウッズがこの記録を更新できないと考える必要はない」とウッズの復活劇を伝えた。