「ゲゲゲの謎」R15+の“真生版”公開、327カットのリテイクや音の再ダビングを実施
長編アニメーション映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に327カットのリテイク、音の再ダビングが施された「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」が10月4日に公開決定。PG-12だったレイティングが、本作においてはR15+に指定されている。 【画像】「ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)」に出席した古賀豪 水木しげるの生誕100周年を記念して制作された「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、野心と密命を背負った水木と、妻を探す鬼太郎の父が因習渦巻く哭倉村の怪奇に巻き込まれる物語。古賀豪が監督、吉野弘幸が脚本を担い、声の出演には関俊彦、木内秀信、種崎敦美、小林由美子、古川登志夫、沢城みゆき、庄司宇芽香、野沢雅子らが名を連ねている。2023年11月に公開され、興行収入が27億9000万円、総動員数195万人を記録。韓国、台湾など海外でも上映され、6月にはフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭にも出品された。 YouTubeではリテイクされたカットを中心に制作された予告編が公開。絵コンテの制作当初に想定されていた恐怖演出を復活させたカットも含まれており、映像では血桜に浮かび上がるシルエットや「禁断の忌譚ふたたび」のテロップが収録された。血しぶきと恐ろしさが増した新たな映像が映し出された。あわせてポスタービジュアルも再登場し、「今、再び語られる、鬼太郎の父達の物語」というコピーが添えられている。 関は「《制作陣が当初想定していた恐怖の物語》なんて言われたら、これはもう見るしかありません」「『鬼太郎誕生』のファンの方も、実はまだ観ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく!」と、木内は「当初、本作の大人向けに振り切ったものを作りたい、と監督から聞いたことがありましたが、まさかそのバージョンが観られる日が来ると思っていませんでした、しかも劇場で!」とそれぞれコメント。古賀は「R15+区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します、“鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版”はレイティングにかかわる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増している事でより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう」とつづった。 ※種崎敦美の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記 ■ 関俊彦 コメント 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が《再》上映? 一体どういうこと? と思っていたら、なんと「真生版」というタイトルで、再びの御披露目を行うという事でした。 これが、いつだったか耳に入ってきたレイティングを変えた別バージョンということでしたか!しかも《制作陣が当初想定していた恐怖の物語》なんて言われたら、これはもう見るしかありません。 新たなリテイクの部分も驚くほどの数ではないですか。これまで、この映画はイベントや商品展開など色々なコラボレーションによって、形を変えて劇場映画の枠を飛び出して来ました。 今回は、堂々と作品本編で、あらためて、この映画の魅力を皆さんに問いかける事になりました。 「鬼太郎誕生」のファンの方も、実はまだ観ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく! ■ 木内秀信 コメント 当初、本作の大人向けに振り切ったものを作りたい、と監督から聞いたことがありましたが、まさかそのバージョンが観られる日が来ると思っていませんでした、しかも劇場で! PG-12として公開された本作ですが、制作陣がどのように想定していたのかが明らかになるということで、僕自身も楽しみでなりません。 昨年の映画公開からさまざまなイベントが目白押しで、依然として皆様に愛されていることを大変嬉しく思っております。 特別編「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」劇場でお待ちしております! ■ 古賀豪 コメント あれは丁度一年前、鬼太郎を大人向けのホラー映画にする、という新たな挑戦に取り組む中、どこまで表現が許されるのか、我々スタッフも苦悩苦闘しながら、突き抜ける想いではみ出した半歩を、少しだけ退いたのがPG-12版です。 大変幸せなことに本作は多くのお客様から応援をいただき、今回“真生版”として、本来作りたかった姿として、劇場公開することとなりました。 R15+区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します、“鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版”はレイティングにかかわる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増している事でより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう。 是非!劇場でご覧ください。 (c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会