岸和田市長夫婦で会見「変わらず大事な家族」妻が明かす思い「ないのにあるように報道されてつらい日々」性的関係強要で訴えられ和解した市長 不信任決議受け議会を解散
■会見に妻を同席させ「事実を伝えたい」
会見には市長の妻も同席し、今の思いを明かした。 市長の妻 永野紗代さん:すごく緊張しています。事実ではないこともたくさん出回っているので、事実を伝えたいと思い、ここに来ました。 市長の妻 永野紗代さん:(性)加害がないのに、あるように報道されて、つらい日々でした。 (Q.旦那さんには?) 市長の妻 永野紗代さん:変わらず大事な家族の一員です。
■大阪維新の会・吉村代表「市長を応援することはない」
市長は自身の進退について、辞職は否定した上で、次の選挙で選ばれた市議らによって、再び不信任決議が可決された場合、自動的に失職となることを問われると、市長選に出馬する意向を示した。 岸和田市 永野耕平市長:自動失職になった場合、前向きに考えていきたい。 (Q.(再び不信任になれば)出直し選挙を検討?) 岸和田市 永野耕平市長:はい、もちろん。立候補するって言っていいんかな。挑戦したいと思っています。 この判断に所属先だった大阪維新の会の吉村代表は…。 大阪維新の会 吉村洋文代表:(議会の)解散の大義があるとは思えない。何が争点になるかというと、真実が分からないので。(市議選で)われわれとしては、市長を応援することはないです。
■岸和田市民の声「みっともない」、「話題になるのが不安」、「今まで通りでいい」
市長の判断に岸和田市民は…。 岸和田市民:もうみっともない。最初から認めないし。(市長が)辞めないことが納得いかない。 岸和田市民:(選挙でお金)かかるよね。そんなんに使ってほしくないですよね。正直な気持ちね。 岸和田市民:こういうことが毎日取り上げられたり、話題になること自体が、やっぱり市民としては不安な気持ちが強い。 岸和田市民:どっちか言うと、永野さんに賛成。今まで通りでいいと思うんやけどな。 今後、40日以内に市議会議員選挙が行われることになる。
■何もって「大義」があるというのか? 議会の解散は必要なのか
岸和田市長は議会解散の道を選んだが、この判断について番組コメンテーターの安田洋祐教授は「大義はないのではないか」と話す。 大阪大学大学院 安田洋祐教授:市区町村レベルでこういった不信任案決議が可決された時に、総辞職を選ぶ事例は過去にもありましたが、基本的に議会とかの政治の問題です。予算をどう使うかとか、この政策どうかって。そういったことで信を問う解散だったら分かります。 大阪大学大学院 安田洋祐教授:今回、市長のプライベートな問題です。それに対して、『不信任決議に大義がない』とおっしゃっていましたけれども、解散よりかは、失職して、出直し市長選で自分が再任されれば、おそらく大義があったんだろうと、白黒つくと思うんです。けれども、これが議会の総選挙に、もう一回選挙になってしまうと、何を持って大義があるかって判定も難しいですし、解散に関しては大義がないんじゃないかなと思いました。 市議会議員選挙となると、選挙費用はおよそ7300万円ぐらいかかると言われている。市会議員の任期も2年あまり残っていたとも言われている。 関西テレビ 神崎博報道デスク:市長が言う『不信任に納得できないので議会を解散する』という理由は分かります。ただ議会を解散したとしても、岸和田の大選挙区で争うので、そんなに実は議会構成は変わらないと思います。 関西テレビ 神崎博報道デスク:再選された市議会議員が、もう一度不信任を可決したら、自動失職してしまうと。その後市長選になるので、7300万円かけることはどうかっていうこともありますけれども、それであれば今、不信任をつきつけられて、そのまま失職を選べば、市長選はどっちみちやらなければならないので、そこで市民に自分が市長をやっていいかどうか信を問えばいいのではないかと思います。 市民の皆さんはどのように判断されるのだろうか。 (関西テレビ「newsランナー」2024年12月24日放送)
関西テレビ