<センバツ・夢へ続け!>仙台育英 選手紹介/6止 /宮城
◇走塁技術はチーム一 宇治野駿介外野手(2年) 昨年の選抜大会では初の背番号を手にしたが、幻となった。次がない3年生たちを思い、「先輩たちの分まで(優勝を)取りに行く」と決意した。 昨秋の県大会はベンチ入りできなかったが、持ち味の走塁と守備力をアピールして再びメンバーに選ばれた。一塁到達タイムは3・52秒と全国でもトップレベルの速さで、「走塁の技術はチーム一」(須江監督)だ。 センバツでは「競った展開で、代走や守備固めで貢献したい」。 ◇だんじりで鍛えた足 藤井一太外野手(1年) 大阪府岸和田市出身。地元のだんじり祭に鍛えられ、一塁までの到達タイムは3・59秒とトップレベルの走力を誇る。 昨秋の県大会は5試合に出場し、15打数7安打5盗塁を記録した。しかし、東北大会直前に肩を脱臼。長期離脱を余儀なくされたが、「メンバーに意地でも入らなあかん」と最終登録で背番号をつかんだ。「大事な場面で生還できるようにしたい」と話し、甲子園でもダイヤモンドを駆け抜けるつもりだ。 ◇冬トレで球速アップ 渋谷翔投手(1年) 「任されたイニングをしっかり抑え、チームの勝利につなげたい」。昨秋の公式戦はベンチ入りしておらず、センバツを前に初めて背番号を手にした。 2015年の夏の甲子園で準優勝した仙台育英の試合を見て、憧れを抱き進学。自身は福岡市出身で、宮城の寒さは「レベルが違った」と苦笑する。 身長167センチと小柄ながら、冬場のトレーニングで下半身を強化。球速は入学時から11キロアップし、2月に140キロ台に乗せた。=おわり ……………………………………………………………………………………………………… ◇おことわり 18日付から新学年表記ですが、連載では旧学年で表記しています。