米財務省、世銀基金に200億ドル送金 G7の対ウクライナ融資巡り
David Lawder [ワシントン 10日 ロイター] - 米財務省は10日、主要7カ国(G7)のウクライナに対する総額500億ドル融資を巡り、米国が担当する200億ドルを世界銀行の仲介基金に送金したと発表した。 G7は10月、ロシアの凍結資産を活用して融資を行うことで合意。12月末までの資金拠出を目指していた。 期間30年の500億ドル融資は、2022年2月のウクライナ侵攻以来凍結されているロシアのソブリン資産約3000億ドルの利子で賄われる。 バイデン米政権は当初、200億ドルの融資を半分に分け、100億ドルを軍事援助に、100億ドルを経済援助に使おうとしていたが、軍事援助は難航が見込まれる議会承認が必要だった。今回の送金により、全額が非軍事目的に充てられることになる。 G7の融資条件書によると、欧州連合(EU)は181億1500万ユーロ(191億ドル)、カナダは50億カナダドル(35億2000万ドル)、英国は22億5800万ポンド(28億8000万ドル)、日本は4719億円(31億1000万ドル)を拠出する。米大統領選を受けたドル高により、ドル建てでの融資総額は縮小している。