戦後最短の解散に踏み切ってから一夜、当の石破首相の姿は、日本を離れ初外交の地・東南アジアのラオスにありました。 慎重に足元を見ながらタラップを下りる石破首相。 この初外交が約半月後に迫った総選挙に向けてのアピールとなるのでしょうか。 石破首相（9日・党首討論）: 公認がないことがどんなにつらいことかは百も万も承知している。 いわゆる“裏金議員”の中から12人を非公認としたことに、自民党内からは「石破さんはいい判断をした」「とにかく政治の不信感を払拭することが大事だ」「公認問題は正直、今更感がある。自民党への逆風は強まると思う」「非公認12人は、国民からしたら少なかったという受け止め方になってしまう」など様々な声が上がっています。 その自民党は10日午後、総選挙に向けた政権公約を発表。 小野寺政調会長: 政治資金については、将来的な廃止も念頭に、制作活動費のあり方や透明性の確保（を目指す）。 自民と連立を組む公明党は…。 公明党・石井代表: （有権者は）非常に厳しい反応ですね。街頭演説していると「いつまで自民党と一緒に組んでやってるんだ」とか（言われる）。（選挙の争点は）政治改革、これをどの政党・政治家ができるのか。 一方、政権交代を目指す立憲民主党・野田代表。 立憲民主党・野田代表: 裏金隠しの解散をやって、当選をしたら、これでみそぎは終わったということにするってことじゃありませんか!そんなこと皆さん、許していいんでしょうか。 そんな立憲民主党の姿勢に自民党内からは「政治とカネ（問題）だけで政権を取ろうったって無理がある」という声が聞かれました。 その他の野党からは…。 日本維新の会・藤田幹事長: （Q.選挙で訴えたいことについて）やはり政治改革。この腐った政治を浄化して、新しい政治をつくっていく。 日本共産党・田村委員長: 自民党政治を追い詰めていくという論戦を、それぞれの野党が頑張る。 国民民主党・玉木代表: 石破さんが自民党を変える前に、石破さん自身が変わってしまった。一部の自民党を中心とした特権的な政治家だけに税制の恩恵が残っている。こんな制度は変えましょうよ。 れいわ新選組・山本代表: みんながみんな、石破茂をウォッチしていたわけじゃない。つまり情報がない人が圧倒的な中で、選んでくださいと言われても困る。 社民党、参政党も含めた主要な与野党9党は、27日の投開票に向け事実上の選挙戦がスタートしています。