「強盗に狙われやすい家」には共通点がある…元警視庁捜査官が勧める「家を守る防犯対策」9選
■プライバシーを守る塀や植木が隠れ場所に 次に、「狙われやすい家」の特徴はあるのか。戸建てに比べてマンションは安全なのだろうか。松丸さんが続ける。 「一連のトクリュウ強盗が戸建てを狙っているだけで、マンションにはマンションを狙う空き巣などがいますので、一概にどちらが安全とは言えません。 トクリュウ強盗は闇名簿である程度、家の構造や場所、家族構成、人定、資産状況を把握したうえで、下見役の情報に基づいて犯行に及んでいます。 異質なトクリュウ強盗ではなく、それ以外の強盗の標的になりやすい家の特徴には以下があります」 ---------- ・無施錠のドアや窓 窓やドアが常に施錠されていない家は、侵入しやすいと見なされる。 ・高い塀や植木 プライバシーを守るための塀や木々が多い家は、逆に強盗にとって隠れる場所が多いと魅力的に映る。 ・照明が少ない 夜間の照明が少なく、暗がりの多い家は、強盗にとって安心して侵入できる場所となる。 ・防犯カメラや警備会社のステッカーがない 防犯意識が低いと見なされ、狙われやすくなる。 ・高価な車や物が外から見える お金があると示唆され、強盗のターゲットになりやすい。 ・ゴミが整理されていない 生活習慣が乱れている家は、防犯意識が低いと見られることがある。 ・犬がいない 犬がいる家は防犯効果が高いとされている。 ---------- ■空き巣に狙われやすいのは「午前中」 また、犯行を注意すべき時間帯や天候はあるのだろうか? 「一連のトクリュウ強盗については戸建てを深夜帯に襲う傾向がみられます。天候と犯行との関連性は今のところ見られません。空き巣と強盗犯は同じ時間帯に犯行に及ぶと思われがちですが、実際はそれぞれの犯罪が行われている犯行時間は異なります。 例えば、空き巣は午前8~12時の午前中に行われるケースが多いです。特に平日の昼間などの時間帯は、住人が留守である可能性が高いことで空き巣犯などからすると狙いやすい時間帯になるため、日中留守にする日が多い方は注意が必要です」