フェデックス、300億ドル規模のフレイト部門分離へ-合理化を推進
(ブルームバーグ): 物流大手の米フェデックスは、フレイト部門をスピンオフ(分離・独立)し新たな上場企業とする計画だ。ラジ・サブラマニアム最高経営責任者(CEO)が手掛ける合理化推進策の一環。この発表を受けて同社の株価は急上昇した。
同社は19日の9-11月(第2四半期)決算発表と同時に、今後1年半以内に大物貨物を扱う同部門を分離すると明らかにした。6月には同部門の見直しを行っていると発表しており、スピンオフもしくは売却されるとの見方が強まっていた。
ブルームバーグ・インテリジェンスの推定では、フレイト部門の評価額は300億ドル(約4兆7200億円)超。
発表を受け、フェデックスの株価は19日の米株式市場の通常取引終了後の時間外取引で一時13%上昇した。年初来では同日終値時点で約9%上昇しているが、S&P500種株価指数の約23%高をアンダーパフォームしている。
一方、フェデックスは米国内での低調な需要継続を理由に通期利益見通しの引き下げも発表。2025会計年度の調整後1株利益予想を19-20ドルと、従来の20-21ドルから下方修正した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は19.48ドル。
第2四半期の調整後1株利益は4.05ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の3.98ドルを上回った。
原題:FedEx Jumps on Plan to Spin Off $30 Billion Freight Unit (2)(抜粋)
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Cailley LaPara