FX投資家もついに円弱気、ドル買い・円売り比率が今年最高
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、円急騰を受けた個人投資家は「待ちこがれていたものがようやく来たという感じだった」と話す。160円でドル売り・円買いポジションの損切りも出たとし、「介入を期待したポジションは悲喜こもごもで、152円付近でドルを買った人たちが一番うまくいった印象だ」と述べた。152円は22年、23年の対ドル安値も近く、ドル買い注文を置きやすかったと言う。
ただ、個人投資家によるドル買い持ちの持続性は長くない可能性がある。2回目の介入が157円台で実施されたとみられるため、「155円台からは売り場探しとなり、157円に近づくと介入期待のドル売り・円買いに比率が傾く可能性がある」と外為どっとコムの神田氏は指摘した。
外為どっとコムの投資家のポジション動向では、4月29日の円反発を受けてドル買い・円売りの持ち高比率がドル売り・円買いの比率を逆転し、2日早朝の円上昇で年初来最高の67%台になった。3日に一時152円を割れた後も高水準を維持している。
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Daisuke Sakai