日本ハム2位の1メートル98の最速150キロ左腕・藤田琉生「世界で通用する投手に」指名あいさつに決意
日本ハムからドラフト2位指名された東海大相模・藤田琉生投手(17)が5日、相模原市内の同校で大渕隆スカウト部長と坂本晃一スカウトから指名あいさつを受け、プロの世界での「天下獲り」を誓った。1メートル98の長身左腕は角度のある最速150キロの直球が最大の武器で、ドジャース・大谷翔平(30)やパドレス・ダルビッシュ有(38)が巣立った北の大地から飛躍を目指す。 指名あいさつに訪れた大渕スカウト部長から手渡されたドラフト会議のIDパスには、栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーが記した「共に天下を!!」の言葉が添えられていた。1メートル98の長身左腕は、その言葉に即座に呼応した。 「栗山さんだけでなく、北海道日本ハムファイターズさんの思いがここに全部詰まっていると思うので、最終的にはしっかり1軍で活躍して、最後にみんなで天下をともに獲れるようにしていきたい」 今季チームはパ・リーグ2位でCS進出も、ファイナルステージでソフトバンクに屈した。来季以降は日本シリーズ進出、そして日本一が目標となる。もちろん1年目から活躍できるほど甘い世界ではないことは理解している。それでも将来的にチームの柱として「自分が投げた試合を勝てるようしたい。チームに貢献できるようなピッチングをしていきたい」という藤田の決意の表れだった。 最速150キロの大型左腕だが、決して粗削りではない。9月の台湾でのU18アジア選手権を視察した大渕スカウト部長は、決勝前に藤田がフリー打撃で投げている姿を見た。「実は打撃投手って難しいんですよ。普段投げている距離とも違うし。でも、何ていうのかな、ボールを操れていたので。器用だとは思っていたけど、あれで確信しました」と評価を高め、指名を決断したことを明かした。 大谷やダルビッシュら長身投手を育てた球団からの指名に藤田は「感謝しかない」と歓迎。「自分も最終的にはメジャーというか、世界で通用する投手になりたい」と意気込む。これまで北海道には行ったことがないが、あえて“予習”はせずに赴く。「やっぱデッカイので、楽しみ」。大志を抱く17歳は新天地に思いをはせた。