最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング11~20位。J1~J3全60クラブで人気があるのは?【2024年】
19位:柏レイソル
本拠地:三協フロンテア柏スタジアム 収容可能人数:1万5109人 平均入場者数:1万2070人 2シーズン連続でJ2降格をぎりぎりで回避した柏レイソルは、1試合平均観客数が昨シーズンの1万1130人から上昇し、今シーズンは1万2070人だった。 シーズン開幕時に好調だった柏は、第8節の浦和レッズ戦で1万4201人を動員。1万5109人収容の三協フロンテア柏スタジアムは、ほぼ満員の状態となり、スタジアムは大いに賑わいを見せた。その後も安定して観客が集まり、シーズン終盤にかけてさらに盛り上がりを見せた。 シーズン最多動員を記録したのは、第36節のアルビレックス新潟戦だった。この試合では1万4472人の観客が入場し、残留争いを繰り広げるチームを後押しする大声援が送られた。 今シーズンの観客動員の特徴は、終盤戦の盛り上がりが顕著だったこと。ラスト7試合のうち、5試合が1万3000人超えを記録した。 昨季も同様に、残留争いをしていたシーズン終盤のホームゲームで4試合連続の1万人超えを達成していたが、今季はそれを上回る形となった。ホームスタジアムでの盛り上がりが、シーズン平均観客数を押し上げる要因となった。 理想的なシナリオは、残留争いに巻き込まれないことだが、柏は2年連続で残留争いを強いられた。スタンドの熱気は高まったものの、ファンにとってはハラハラする試合が続いたと言える。 2025シーズンからは、徳島ヴォルティスや浦和レッズでタクトを振ったリカルド・ロドリゲス新監督が指揮を執ることが内定している。新体制の下で、ファンに降格の心配がないシーズンを届けることがクラブの目標となるだろう。
18位:ベガルタ仙台
本拠地:ユアテックスタジアム仙台 収容可能人数:1万9694人 平均入場者数:1万3331人 ベガルタ仙台は、2024シーズンのJ2リーグで1試合平均1万3331人の観客を動員し、J2では2位の入場者数を記録した。観客動員の安定感とともに、ピッチ上の成績も改善を見せた1年となった。 仙台はホーム開幕戦の水戸ホーリーホック戦で1万3179人の観客が入場したが、第5節・ロアッソ熊本戦と第8節の愛媛FC戦で1万人を割り、観客動員数としては決して良いスタートではなかった。 それでも、第10節・モンテディオ山形との東北ダービーで1万7938人を動員したあとは1万人を下回ることがなく、スタンドは連日大盛況の状態が続いた。特に、8月3日に開催された第25節の清水エスパルス戦では、今シーズン最多の1万9007人を動員。スタジアムは熱気に包まれた。 仙台は8月のホームゲーム3試合を対象に、「ベガサマ!」と銘打ってイベントを実施。清水戦では先着1万3000人に特別なTシャツをプレゼントする企画が行われた。このような取り組みが奏功し、観客数の増加につながったと考えられる。 シーズン中の成績は安定せず、第12節終了時点では11位と低迷していたが、そこから盛り返し、最終的には6位でフィニッシュした。J1昇格プレーオフに進出し、3位で終えたV・ファーレン長崎を破って決勝に駒を進めた。 大一番でファジアーノ岡山に敗れてJ1昇格は果たせなかったものの、昨シーズンの16位からの大幅な順位向上は、ファンに大きな希望を与えたはずだ。 2023シーズンの1試合平均観客数は1万1215人だったが、2024シーズンはこれを1万3331人に引き上げた。ピッチ上の成績向上だけでなく、観客動員でも大きな成長を果たしたシーズンだったと言えるだろう。