『ガンダムW』のブッ飛び具合がわかる4つのエピソード 「お前を殺す!」だけやない!
見逃せない「4つの衝撃」
1995年に放送されたアニメ『新機動戦記ガンダムW』が今年、放送30周年を迎えます。本作でもっとも有名なシーンといえば、主人公の「ヒイロ・ユイ」がヒロインの「リリーナ・ドーリアン」に対し「お前を殺す」と言い放つ第1話「少女が見た流星」のクライマックスでしょう。 【比較画像】名前すぐにわかる? バリエーションがややこしい「ウイングガンダムゼロ」いろいろ(5枚) しかし同作にはほかにも多くの「ぶっ飛んだ」シーンが存在しました。「お前を殺す」で『ガンダムW』が気になったという人は、このれらのエピソードを観るだけでも同作のすごさを感じられるでしょう。 ●主人公が、自爆! 第10話「ヒイロ閃光に散る」 序盤の衝撃シーンとしてヒイロの自爆シーンは外せません。本エピソードでヒイロは、敵対組織である「OZ」の輸送機を強襲します。しかしこれは返り討ちされ、降伏し乗機の搭乗「ウイングガンダム」を明け渡すように迫られます。 ここでヒイロを指揮する「ドクターJ」は「降伏はする。しかしガンダムは渡せん」と宣言し、ヒイロはためらいなくウイングガンダムの自爆装置を起動! この結果、主人公機であるウイングガンダムは早々に大破し、主人公のヒイロも生死不明の状態に陥ります。 ●自爆装置を起動すると…? 第17話「裏切りの遠き故郷」 「ガンダムサンドロック」のパイロットである「カトル・ラバーバ・ウィナー」も、自爆を行いました。しかし彼が自爆装置を起動した瞬間、なんとガンダムサンドロックはコクピットを守る体制を取り、コクピットハッチをオープンしたのです。 これが自身を逃そうとしていると察したカトルは、涙ながらにコクピットから脱出して戦線を離脱しました。そしてガンダムサンドロックは単身で敵軍へと歩みを進め、パイロット不在のまま自爆します。もちろん同機には「心がある」といった設定はありません。 ●優しかった少年が見せた狂気… 第24話「ゼロと呼ばれたG」 カトルの見せ場と言えばこれも欠かせません。物語が後半に差し掛かると「ゼロシステム」と呼ばれる演算システムが登場します。これは発生しうる戦局の変化を瞬時に演算し、パイロットの脳に直接伝えるというもので、脳に送り込まれる情報量の多さに耐えられるパイロットはほとんどいません。 このシステムを最初に用いたのがカトルでした。ゼロシステムが搭載された「ウイングガンダムゼロ」に搭乗した彼は、膨大な情報量に対して我を失い、OZの拠点であるコロニーを次々に強襲して破壊の限りを尽くします。元々は心優しいカトルだけに、ゼロシステムの恐ろしさがヒシヒシと伝わってくる一幕でした。 ●すごい胆力の女傑! 第31話「ガラスの王国」 クセ強キャラばかりの本作でも屈指の変わり者といえるのが、後半から登場する少女「ドロシー・カタロニア」でしょう。初登場した第29話「戦場のヒロイン」で言い放つ「早く戦争になーれ」で知られ、ほかにも衝撃的なシーンが多くあります。 例えば第31話ではヒイロにフェンシングの手合わせを申し込み、ひたすら挑発的な言葉を投げかけます。これに対しヒイロはドロシーのマスクを容赦なく剣で貫きますが、ドロシーはいっさい動じず「私も結構やるでしょう」と言い放つ始末です。ほかにもエキセントリックな言動を続け、若干15歳ながら本作後半の物語と戦場を大きく引っ掻き回しました。
はるのおと