米韓、岸田首相の功績高く評価 中国は「状況を注視」
岸田文雄首相の自民党総裁選への不出馬表明を受け、米韓両政府は14日、岸田氏の約3年の功績を高く評価した。米政府は「バイデン大統領と強固な信頼関係を築いた」(国務省関係者)とし、日本の防衛力強化に積極的に取り組んだと強調。韓国外務省当局者は岸田氏辞任後も日韓関係の発展を目指す考えを表明した。 中国外務省は14日「状況を注視している」と共同通信にコメント。首相交代後も日中関係安定を推進する立場を強調した。国営通信新華社は総裁選出馬に意欲を示す政治家を紹介し、次期首相に高い関心を示した。 中国は東京電力福島第1原発処理水を「核汚染水」と呼び、岸田政権下で始まった海洋放出を非難、交流サイト(SNS)には次期首相の対応を注視するとの投稿が相次いだ。 岸田氏は昨年8月の日米韓首脳会談や今年4月の日米比首脳会談で、バイデン政権の中国包囲網構築に全面的に協力。エマニュエル駐日大使はX(旧ツイッター)に「米国の真の友人」と投稿、同盟の新時代を切り開いたと功績をたたえた。(共同)