『M-1』王者・令和ロマンがリベンジ誓う。フースーヤ、かが屋、エバースらが『ABCお笑いグランプリ』決勝進出
昨年は、ダブルヒガシが優勝を果たした『ABCお笑いグランプリ』。決勝戦は、ファイナルステージで対決したダブルヒガシと令和ロマンがまったくの同点で並ぶ番組史上初の大接戦に。大会の規定により、ファーストステージの得点が高かったダブルヒガシが栄冠を勝ち取った。 【写真】『ABCお笑いグランプリ』決勝に進出した12組 ダブルヒガシはそのあと、関西のテレビなどを中心に活躍の場を広げ、今年1月には『第九回上方漫才協会大賞』で大賞を受賞するなど躍進を遂げている。 今年の大会には568組が全国からエントリー。準決勝では、決勝に駒を進める12組の座をかけ、45組が熾烈なネタバトルを繰り広げた。
33組が繰り広げた激闘
準決勝のMCは前王者のダブルヒガシが担当。MCでは、大東翔生が「もう1年経つんですね。あの伝説の同点決勝!」、東良介も「史上初の同点で優勝させていただきました!」と大会の歴史に残る昨年の名勝負を振り返るひと幕も。会場の大阪・ABCホールに集まったお笑いファンを大いに盛り上げた。 金魚番長はオーケストラという設定を巧みに使った漫才をのびのびと披露。5月に『第54回NHK上方漫才コンテスト』を制したフースーヤはパワフルなギャグをちりばめたファンタジー漫才で会場を沸かせ、ぎょねこは“円周率”をテーマにした知的なコントで爆笑をさらった。『女芸人NO.1決定戦 THE W 2022』をはじめお笑い賞レースで6冠を獲得している天才ピアニストは、ますみの芸達者ぶりが光るタクシーコントを熱演。ぐろうは飄々としたふたりのやりとりが後半から熱を帯び、マジゲンカに発展する漫才で観客を一気に引き込んだ。 エバースは、理不尽な状況にだんだんとキレていく強面の町田和樹が笑いを誘い、かが屋は学校生活の中の気まずいシチュエーションを独自の世界観で表現。青色1号はアナウンサーの実況を見事にコントに織り込んだネタを見せた。8人組のダウ90000は青春ドラマのひとコマのような演劇的なコントで勝負。女性ピン芸人のやましたは、ウケ狙いのトークでついつい張り切ってしまうちょっぴりウザい女子を演じるコントで独特の存在感をアピール。フランスピアノは芸人のオーディションというシチュエーションのなか、意表を突く発想力で笑いをかっさらった。昨年の雪辱を晴らすべく、今年も参戦したのは『M-1グランプリ2023』王者の令和ロマン。ホラー映画に出てくるような不思議な島での出来事をテーマに、舞台狭しと駆け回る漫才を楽しげに演じた。