八木勇征、FANTASTICSでも活きている“感情を読む感覚” 本気で向き合ってくれた恩師は「父のような存在」
日本テレビ企画・制作のショートドラマ『最期の授業-生き残った者だけが卒業-』が、11月26日から縦型課金ショートドラマアプリ「UniReel(ユニリール)」で配信スタート。未来高校3年F組の担任・丸山武(八木勇征)は、同僚で恋人の今泉理恵(堀未央奈)を失い、卒業式前日に「最期の授業」という名のもとで音楽室に生徒たちを閉じ込めて殺し合いのデスゲームを仕掛ける。 【写真】八木勇征撮り下ろしカット(全6枚) 今回、同作で自身初の教師役に挑戦した八木勇征にインタビュー。作品に関してはもちろん、学生時代を振り返りつつ自身の恩師の存在を明かしたほか、現在のグループ活動でも活きているという“感覚”についても語った。
■初の教師役に「まだ見ぬ自分に出会えるという期待感」 ――これまでは学生の役が多かった印象の八木さんですが、今回は自身初の教師役です。デスゲームを仕掛けるという特殊な設定になりましたが、率直にどのように感じましたか? とてもおもしろいなと思いました。僕が今までやったことのない役柄で、新たに挑戦できるという気持ちと、何よりもまだ見ぬ自分に出会えるという期待感があったので、すごく楽しみでした。 教師という役についても、20人の生徒を相手にする、しかも今回は生徒たちにデスゲームを仕掛けるという内容なので、「20対1か」と。そのような感情を持ったのも初めてだったのですが、その20人に負けないエネルギーを出していかないといけないなと思いました。作中では、いわゆる“1軍”の子たちは本当に子供から何も成長していなくて、自分のことだけを優先して自分だけが良ければいいという思考の子たちでした。周りもそれにあまり強く言えず、流れに身を任せて空気を読んで動いている子たちという印象だったのですが、生徒役のキャストの皆さんがそれを体現してくれていました。 ――20対1で負けないエネルギーを持っていくために意識していたことはありますか? 特に(現場で)作り込みはせず、現場で生徒と対峙していると、瞬間的に感情の波が高まり、自然と表情が変化しました。それだけ世界観とキャラクターに自分がどっぷり浸かりこめていたんだと思います。 台本も自分のセリフだけでなくて、相手のセリフも結構覚えていて、その子たちのセリフ一つひとつが、丸山の感情の起伏のスイッチになっていることが多かったので、だからこそ僕は生徒の話に耳を傾けていました。この作中にも「もっと大人の話に耳を傾けろ」という言葉があるのですが、生徒たちは自分が生きることに必死で、丸山が発していた言葉をちゃんと聞き取れておらず、理解もできていないし、丸山の仕掛けたゲームに踊らせてしまっているんです。この作品は“大人と子どもの違い”が描かれていると思います。