北海道・増毛町でクマの足跡 冬眠していなかったり眠りが浅いクマがいる可能性 ドングリの豊作が影響?
HTB北海道ニュース
北海道の増毛町でクマの足跡が発見されました。本来であれば冬眠しているクマですが、なぜこの時期にも出没しているのでしょうか。 永山友菜記者) 「住宅のそばでクマの足跡が発見されました。2日経った今も足跡がうっすらと残っています」 4日午前7時ごろに撮影された写真。降り積もった雪の上に大きなクマの足跡が残っていて、足跡は林の奥の方まで続いています。 クマの足跡が発見されたのは、増毛町舎熊地区。増毛町の中心部から車で10分ほどの場所で、近くには住宅が点在しています。警察によりますと、足跡の大きさは直径30センチから40センチくらいで、クマの体長は2メートルほどと推定されています。 目撃者) Qこの時期にクマが出るのは?「聞いたことがないです。まだ冬眠してないんだなと思いつつ、おっかないです」 町によりますと、この現場付近では先月上旬にもクマの足跡が目撃されていたということです。 増毛町農林水産課 川上輝久課長) 「例年はこの時期は出ないんだけど、雪は少ないので、クマが歩ける状態は状態なんだけど、これだけ雪がある中、歩いていると珍しいですね」 なぜ冬眠しないのか。専門家は、クマのえさとなるドングリが豊作だったことが、クマの冬眠を遅らせていると指摘します。 道総研 間野勉専門研究員) 「食べ物が豊富な年には、要するに活動してエネルギーを使っても、その分新しく食べてですね、エネルギーを取り込めますから。クマの越冬が遅れる、あるいは場合によっては冬期間も活動している個体がいるだろうというふうに考えています」 専門家は、冬眠していなかったり、眠りが浅いクマがいる可能性が高いことから、山に近づく際は冬であっても、鈴やクマよけスプレーを携帯するなどの対策をするよう呼びかけています。
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