嘱託警察犬の審査会、臭い選別や遺留物発見する試験…訓練士「合格したら行方不明者の捜索に取り組みたい」
行方不明者の捜索や犯罪捜査で出動する「嘱託警察犬」の審査会が13日、鹿児島市桜島横山町の南栄リース桜島グラウンドで開かれた。 【動画】警察犬の訓練3年ぶりに再開、九州豪雨で被災の施設…熊本県相良村
審査会にはシェパードとラブラドール計10頭と指導手が参加。犬は事前に嗅いだものと同じにおいの布を選別する「臭気選別」や、足跡をたどり遺留物を発見する「足跡追及」の試験などを受けた。合格した犬は2年間、嘱託警察犬として活動する。
鹿児島県霧島市の警察犬訓練士、佐藤弘幸さん(31)はシェパードのシェリー(メス、6歳)と参加。「河川敷や山で訓練を重ねてきた。合格したら行方不明者の捜索などに取り組みたい」と話した。
県警によると、嘱託警察犬の出動は今年1~10月で15件。県内の山中で行方不明者を発見したケースもあったという。
県警鑑識課の西山喜隆理事官は「高齢者が行方不明となる事案は多い。犬の嗅覚を生かして命を救ってほしい」と話した。