ドジャースvs.パドレス、西地区ライバル対決はパドレスが有利?ナ・リーグ ディビジョンシリーズ
昨季に続き、今季も下克上の嵐が吹き荒れたワイルドカードシリーズでは、地の利を活かせたのはパドレスのみに留まり、ともに地区優勝を果たしたアストロズとブルワーズが本拠地で涙を飲んだのに加え、本拠地で戦ったオリオールズも下位シードのロイヤルズに敗れ、2年連続でのポストシーズンにおけるスイープを喫した。
この結果、ナショナルリーグ第1シード、ドジャースの相手はパドレスとなり、ディビジョンシリーズで西地区ライバル対決が実現した。2020年以降、この両チームがディビジョンシリーズで激突するのは今回で3度目となり、2020年はドジャース、そして直近の2022年はパドレスに軍配が上がっている。
また、今季のレギュラーシーズンでの直接対決は、このシリーズでホームアドバンテージを握るドジャースの3勝に対し、パドレスは5勝と勝ち越している。
ただし、ドジャースがレギュラーシーズンで5回あったパドレスとのシリーズを勝ち越したのは1回のみだったが、それは直近に行われたシーズン最終盤でのことであり、ドジャースはこれにより地区優勝をほぼ決定づけたのである。そんな状況にあって、果たしてこのシリーズの行方はどうなるのか。
恐らく、メディアやファンの間では現在の勢い、そしてポストシーズンのロースターの質などを総合的に判断すると、今季後半戦で最強チームだったパドレスを有利と見る割合の方が多いのではなかろうか。
パドレスは後半戦で見せた勢いをワイルドカードシリーズでも持続させ、2連勝でディビジョンシリーズへと駒を進めた。打線に目を向けると、中軸を担うドジャース戦に滅法強い、フェルナンド・タティスJr.が、ワイルドカードで特大の本塁打を含む、6打数4安打2打点、OPS 1.917と千両役者ぶりを発揮しているほか、カイル・ヒガシオカは2試合で2本塁打3打点、OPS 2.029と、まさにオンファイアーとなっている。
投手陣に関して言うと、ワイルドカード第2戦で先発登板したジョー・マスグローブが、負傷により早期降板したのは気がかりなところだが、この第1戦で先発マウンドを託されるディラン・シースは、レギュラーシーズンの上がり3試合で19回1/3を投げ3失点とソリッドな状態にある。