「爽やかな総裁選」は実現するのか…現職が出馬なら成立せず 初となる自民の無派閥化での戦いも「全弱政治」の始まりに
「派閥がなくなれば、党内抗争はなくなる」との見方は短見(たんけん)に過ぎない。むしろ、党内ガバナンスは緩み、まとまりの悪い自民党が出現する可能性が高い。
若手議員の総裁批判は、その兆候ではないか。「一強」ならぬ「全弱政治」の始まりといえる。
派閥がなくなった自民党は、かつてないほど危険な局面に立っている。自民党は、そのことを十分自覚したうえで、今度の総裁選に臨むべきだと思う。 (政治評論家・伊藤達美)
※来週から有元隆志氏が木曜担当となります。