センバツ21世紀枠 東北地区候補に只見 豪雪地、県8強 /福島
来春の第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)の「21世紀枠」の候補9校が10日発表され、東北地区は只見が選ばれた。センバツに出場できる21世紀枠は3校で、来年1月28日の選考委員会で決まる。 只見は今秋県大会で延長サヨナラ勝ちや逆転勝ちし、春季県大会、夏の福島大会を通じて初の8強に進出した。同校は1948年創立で野球部は76年創部。日本有数の豪雪地帯にあり全校生徒は87人。野球部員も16人と少ないが、積雪でグラウンドが使えない冬から春は体育館で練習するなど工夫し、困難な環境を克服してきた点などが高く評価された。 この日は午後3時過ぎに、伊藤勝宏校長が校内放送で東北代表校に選ばれたことを伝えると、教室から歓声が上がった。長谷川清之監督は「甲子園をイメージし、レベルアップしたい」と喜びをかみ締めた。校内放送を聞き、ガッツポーズした吉津塁主将(2年)は「甲子園まであと一歩で信じられない思い。地域の方々の応援が力になっているので、甲子園に行って恩返ししたい」と話した。【三浦研吾】