社会人になったので「親への恩返し」として仕送りをしたいです。「相場」はどのくらいでしょうか?
社会人になり経済的に自立した今、親への恩返しとして仕送りを考えている方は多いでしょう。しかし、どのくらいの金額を仕送りすればよいのか、相場が気になるところです。 今回は、親への仕送り額の相場、仕送り額を決める際のポイント、親への感謝を表すその他の方法について紹介します。
親への仕送り額の相場
総務省の「令和4年国民生活基礎調査」による親への仕送り状況を見ていきましょう。 同調査によると、5431万世帯中104万7000世帯が親へ仕送りをしています。社会人になりたての20~29歳の世帯は、そのうちの81000世帯でした。 親への仕送りは、定期的に行っている人もいますが、親が入院したり老人ホームに入所したりする際に、一時的に金銭的な支援を行う人もいるようです。 また、同調査で、親へ仕送りをしている29歳以下の世帯の仕送り額を見ると、「2~4万円未満」が最も多くなっていました。ただし、この金額は家庭の経済状況や地域差によって大きく異なるでしょう。
仕送り額を決める際のポイント
親への仕送り額を決める際には、いくつかのポイントを考慮することが重要です。ここでは、そのポイントについてみていきましょう。 ■自分の収入と支出を見直す まずは自分の収入と支出をしっかりと見直し、無理のない範囲で仕送り額を設定することが大切です。社会人になりたての若い世代であれば特に、親世代よりも経済的に苦しい状態であることが多いでしょう。自分自身の生活を圧迫しないように、毎月の収支を計算し、余裕のある範囲で仕送り額を決めてみてはいかがでしょうか。 ■親の経済状況を把握する 次に、親の経済状況を把握することが必要です。親がすでに年金や貯蓄で十分な生活を送っている場合は、無理に多額の仕送りをする必要はないと考えられます。しかし、親が経済的に困窮している場合は、無理のない範囲で支援を検討することが望ましいでしょう。 ■定期的な見直しを行う 仕送り額は一度決めたら終わりではなく、定期的に見直すことが重要です。自分の収入や親の状況が変わった場合には、仕送り額を再検討する必要があります。年に一度は家計の見直しを行い、仕送り額が適切かどうかを確認しましょう。