【陸上】中国電力・坂口泰総監督が6月末で退社 ニューイヤー駅伝優勝、マラソンランナーを多数育成
中国電力は6月27日、総監督を務める坂口泰氏が6月末で退職することを発表した。 坂口氏は1961年生まれの62歳。広島・世羅高3年だった79年にはインターハイ1500mで優勝、5000mでも3位に入賞した。国体5000mで再び優勝を飾り、全国高校駅伝では1区区間賞と活躍。早大では箱根駅伝で2、3年時に9区区間賞、4年次には2区で快走し、母校の30年ぶり優勝に貢献した。 天満屋の武冨豊監督が退任 女子マラソンで多くの選手を指導 山口衛里ヘッドコーチが監督昇格 84年にヱスビー食品入社。全日本実業団駅伝4連覇を果たす。マラソンは5度走り、87年のびわ湖毎日マラソンで2位(2時間11分08秒)が最高成績だった。 その後、心臓疾患のため現役を引退し、90年に中国電力に入社。コーチを経て92年から監督を務め、04年と07年に全日本実業団駅伝で優勝を果たしている。マラソンでも油谷繁、尾方剛、佐藤敦之らを育成した。17年に一度総監督となったが、21年に監督に復帰。今年1月には佐藤を監督に迎え、再び総監督に就任していた。 退職にあたり、坂口氏は「入社から34年余り、素晴らしい出会いに恵まれ、充実した会社員生活を送ることができました。また、陸上競技では、ニューイヤー駅伝での優勝をはじめ、アテネオリンピックなど世界の舞台で、得難い経験をすることができました。これまでの応援、ご支援に心より感謝申し上げます」とコメント。 今後は陸上部の名誉顧問に就任。日本実業団連合の理事も続けるほか、長距離指導者として中高生といった若い世代の育成をサポートしていく予定だという。
月陸編集部