韓国憲法裁、尹氏側に答弁書提出を要請 尹氏は弁護団長を決定
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追の是非について審査する憲法裁判所の判事は17日、韓国メディアの取材に、16日に尹氏に答弁書の提出を求める書面を送付したと明らかにした。一方、尹氏側は弁護団の団長に検事時代の先輩で、側近の金洪一(キム・ホンイル)氏を充てると決め、法廷で争う構えだ。 【図解】尹氏に対する検察捜査の想定される流れ 尹氏は送達から1週間以内に答弁書を提出しなければならない。憲法裁は27日に第1回の弁論準備手続きを行う。審判を統括する主審は、尹氏が指名した保守系の鄭亨植(チョ・ヒョンシク)判事が務める。 尹氏側は弁護団の結成準備を進めている。弁護団長となる金氏は、尹氏が2022年の大統領選に出馬した際、選挙対策本部の幹部を務めた。尹政権では放送や通信政策を主管する「放送通信委員会」の委員長などを務めた。 国会は14日、尹氏による「非常戒厳」の宣布を憲法違反とし、尹氏の弾劾訴追案を可決した。尹氏は戒厳令を「統治行為だ」として違憲ではないと主張している。【ソウル福岡静哉】