「無理を承知で…」阪神・藤川球児監督の〝郷土愛〟に地元から熱烈ラブコール、春季安芸キャンプ再開熱望 故郷高知のPR活動に着手
阪神・藤川球児監督(44)の故郷・高知への〝郷土愛〟に秋季キャンプ地である安芸市関係者が色めき立っている。 【写真】ベンチで談笑する阪神・岡田彰布前監督と藤川球児新監督 「没頭」をテーマに掲げた厳しいキャンプも残りわずかとなったが、今回、藤川監督は指揮を執る一方で故郷高知の魅力を知ってもらおうと、あの手この手のPR活動に着手。「人をおもてなしする高知のおきゃく文化は僕も大切にしている。選手やスタッフには癒やしの時間になってくれたらうれしい」と話す。 地元企業、親交ある飲食店の協力を得てナイン、球団関係者にマグロの刺し身、クエの煮物など地場産のごちそうを宿舎の食事会場で提供し、メディア関係者にも約160食もの特製カツオ飯を用意するなど、これまでの指揮官にはない…〝火の玉流〟の粋なサービスを続けている。 そんな藤川監督に熱視線を送っているのは安芸市関係者で「監督の高知に対する愛情は本当にありがたいこと」と感謝した上でこう盛り上がる。「今の阪神キャンプは秋季の時期だけ。春季キャンプは2年前に2軍が沖縄に代わって撤退したけど、せめて2軍だけでももう一度、安芸でやれないかと思ってるんです。無理を承知で…」 阪神1軍の春季キャンプ地は2003年から沖縄・宜野座村に移転。2軍も22年までは安芸市に残って行ってきたが、「1、2軍の連携が活性化する」との理由から23年に沖縄・うるま市に移転している。 初の実戦となる紅白戦が行われた3日のキャンプ地は、近年では最多の約6300人が来場。改めて藤川監督の人気が浮き彫りとなったが、さすがの〝火の玉ボス〟もこの声には「う~ん、キャンプ地については僕だけでは決められない…」と当然ながら歯切れが悪かった。球団と自治体レベルの話だけに無理もない。その分、〝年イチ〟の秋季キャンプをV奪回のための「収穫の〝安芸〟」とする気でいる。 (岩﨑正範)