「分刻み結婚式」と真逆、時間延長の「長時間挙式」を挙げたカップルが“もう一度同じ式を挙げたい”理由
3つの会場から選んだのは
後日、おふたりは2日間にわけて3会場をご見学されました。 初日見学に出かけたのは、都心にあるおしゃれなデザイナーズレストラン。2フロア吹き抜けになっていて開放感のある空間です。 美紀さんからは、見学後メールでご報告がありました。 「おしゃれで天井も高く、緑もあってとても素敵でした。料理もおいしかったです。そして時間の制約がなく、長い時間パーティができる点をレオが喜んでいました。 ただ、ガーデンが少し手狭に感じてしまったのは残念でした」 たしかに美紀さんのご指摘の通り、ご紹介した中でガーデンは最も狭い会場です。 時間の融通がきくのはとても魅力的なことですが、美紀さんにとっての最重要ポイントはガーデン。見学していく中で希望の優先順位が変わることもありますが、美紀さんに揺らぎは見られません。 残り2会場の見学は翌日に控えています。 2軒目はレオさんの母国でもあるフランスの方が営むカジュアルレストラン。ラフで気取らないウエディングをリーズナブルにできる会場です。 3軒目はドレスコードも設けられている格式ある一流店。美紀さんがSNSでもチェックされていたハイクラスのレストランです。 一口にガーデンウエディングといっても、雰囲気も価格帯もそれぞれに異なります。 まずは、これらの見学を終えてから、あらためてお気持ちを伺うことにしました。 そして、翌日の夕方。残り2会場の見学を終えた美紀さんから早速メールが入りました。 「神田さん、3会場見てみて、やっぱり最後のレストランが良いなという気持ちが強まりました! とにかく会場が素敵で、すべてに高級感があってガーデンもイメージ通りで、ふたりとも終始興奮していました。料理もとても美味しくて、スタッフの方にも丁寧に対応いただきました。 費用は当初の予算はオーバーしますが、かなり割引もしてくれたので、家族に協力してもらえたら何とか手が届きそうです。 時間はもう少し長くできたらなぁとレオがぼそりと呟いていましたけど(笑)」 ご見学を通して、おふたりの心は既に決まっているようでした。 おふたりが理想の会場に出会えて本当によかった――。ほっと胸を撫でおろします。 ただ、できるなら「時間はもう少し長くできたら」というレオさんのご希望をなんとか叶えてあげたい。貸し切りの会場だし、日取りによってはなんとかなるのでは……。そう考えた私は、会場の担当者にパーティ時間の件を相談してみることにしました。 すると、「この日程なら延長料はかかりますが、対応できますよ」と提案をもらうことができたのです。 実はこの日は仏滅。けれど国際結婚のおふたりにとって、日本特有の六曜は特に気にされないという事で、ご家族ともご相談の末、数日後に正式にお申し込みへと進まれることになりました。 美紀さんは事前にInstagramでご覧になっていた事もあって、「憧れの場所だったので、本当に嬉しいです!」と何度も御礼のご連絡を下さいました。 後日、レオさんからも感想が。 「高級感漂う外観だしカッコよすぎて、到着した瞬間は私たちの予算では無理かなぁと思いました。でも、ガーデンが素敵すぎて『私たちが探していたのはこれだ! 』って。美紀の目もどんどんピカピカしていって(笑)。 『ここだー! 私たちが結婚式を挙げるなら、この場所じゃないとダメだー! 』ってなったんですよ。料理もおいしかったし、スタッフもマナーが良くて、とても素敵な会場だと思いました」 それから約半年後、無事に憧れのガーデンウエディングを挙げられた美紀さんとレオさん。 私もお写真を拝見したのですが、それはもう素敵でした! まさに美紀さんがInstagramでご覧になり憧れていた世界観。東京とは思えないほど自然たっぷりの緑、開放的な空のもとで、おふたりとゲストの皆さんが笑顔に包まれていて、今度は美紀さんが憧れられる番になりそうです。