種清、集客につながる提案 地域は高知県にフォーカス
前期(3月期)実績 グループ売上高1077億円 種清単体は売上高795億円
同社は2025年を最終年度とする第五次中期経営計画「Change&Challenge2025(変化と挑戦)」を策定し、物流コスト高騰への対応・売上と収益の拡大・新たなビジネススタイルへの変化などに取り組んでいる。 中計最終年度にグループ売上高1100億円を計画する。 前期(3月期)のグループ売上高は1077億円となった。種清単体では、新規取引先の開拓や既存得意先からの帳合獲得などにより前期売上高は前々期比9.6%増の795億円、経常利益は増益になったものの3億円の目標は未達となった。 中計2年目となる今期は「繁栄へ 踏み出す一歩 前進し 皆のちからで ゴール目指して」のスローガンのもと、種清単体で売上高820億円、経常利益3億5000万円を目標に設定する。 重点施策の1つの物流基盤の再構築の取り組みでは、前期に、みなと物流センターと藤前物流センターを弥冨物流センター・四日市物流センターに移転し、搬送ロボットなど新たなマテハン機器の導入など生産性向上に向けた取り組みを開始した。 7月には、袋井物流センターの静岡流通センターへの統合を完了する。なお営業面では前期、静岡営業所を県中央に開設して静岡地区での営業力強化を図った。 物流の荷受け側の対策としては入荷予約システムを導入するなどして、ドライバーの待機時間・荷下ろし時間の削減を目指す。 入荷予定データを活用した入荷検品の簡略化、伝票レスも促進していく。猛暑対策による事務所の移転や保冷環境の強化に関する状況を検証し夏季の品質を高めていく。 情報システムの安全・安定運営の強化にも取り組む。 物流基盤の再構築と並ぶ重点施策としては「新たな商流(チャネル・商品開発)への挑戦、地域密着型営業の進化」「経営基盤の強化、採用計画の促進と人材基盤の強化」を掲げる。