フリーアナウンサー、吉田明世の“不都合”とは?【パントビスコ対談連載】
エイプリルフールについた嘘がまさかの不都合に!?
パントビスコ「吉田さんは普段不都合に感じていらっしゃることってありますか? 大中小なんでもいいです」 吉田明世「育児のことで言うと、やっぱり日々の片付けとか家の整理はすごく不都合を感じますね。洗濯物がもう大量なんですよ。洗濯して乾かしてって。毎回畳んで仕舞って使ってを繰り返すじゃないですか。これ、何のためなんだろうなって、すごく不都合に感じることはありますね」 パントビスコ「確かにそうですよね」 吉田明世「おもちゃの片付けも結局全部自分たちでやらないので、週末は子どもたちとの時間を犠牲にして『ちょっと待って、ママこれだけやっちゃうから』って片付けをするんですけど、でも結局その日のうちに汚れて、もうどうせ汚れちゃうんだったら、片付けないで子どもたちと公園に行っちゃった方が良かったのかなって。でも、ちゃんと自分のことを自分でする、生きていく上で身の回りを整えるっていうのは、やっぱり大人がやることで示すものだと思うので、難しいですね」 パントビスコ「本当に合理的に突き詰めたら、ほったらかしの方がすぐ遊べますもんね」 吉田明世「おもちゃを増やしすぎてるってところもあるんですけど、タオルも本当は数枚で良くて、あんまりいっぱいあるから、どんどん使って洗ってとなっちゃうのかなと……。日々の片付けは不都合に感じながらも、必要性を感じてか、バランスにちょっと悩んでいます。パントビスコさんは家事はお得意な方ですか?」 パントビスコ「得意じゃないですね。今アトリエで作業してるんですけども、最初はちゃんとしようって決めて、配置したりとか人が来てもいいようにしてたんですけども、使っていくうちにやっぱりちょっと散らかってくるし、片付けなくても成立するって思ってあんまりやってないですね」 吉田明世「ここにペンが出てるってことは、いつも使うから結局出すんだって。毎回片付ける方が不都合だったりしますよね。難しいですよね、全部完璧にするのは」 パントビスコ「そうですね。やっぱり人生は有限なので、何をどれに配分するかっていうのもなんか大事だなと。僕も不都合というか、毎年エイプリルフールに嘘をついてるんですね。おそ松さんが流行ってた時は六つ子でしたとか、昨年は何かの大会で優勝しました、何かは言わないけど、とか。それで今年はフランスのパリに移住しますと書いたんですね」 吉田明世「律儀にフランス語でも書かれていましたもんね(笑)」 パントビスコ「そうです。でもあのフランス語を翻訳すると、ズッキーニのWikipediaの文章っていう、何も関係ないもので」 吉田明世「本当にびっくりしました。リアルだったんですよ。アートの世界の方だから、本場に行くのね、と。でも対談があるのにって(笑)」 パントビスコ「意外と皆さん信じてくださるんだなって。お仕事関係の方から3社ぐらいお問い合わせがあって、打ち合わせ大丈夫ですかとか、会食の予定はどうすればいいですかと聞かれました。そこで『いやいやエイプリルフールですよ』って言うのもなんだか恥ずかしいし、もしかしてネタにのってきてくださってるのかな?と思ったり。一体なんて答えたらいいのか、自分から蒔いた種ですがそれに不都合を感じました」 吉田明世「でも、画像を見ていくうちに、めちゃくちゃ合成のパントビスコさんが出てきて、あ、そういえばこういう人だったと思いました」 パントビスコ「それは大変助かります。後日、アンケートをとってみたんですよ。そしたら、4割ぐらいの方がまだ信じてて、長文のDMも来ました。『私は今、フランスで語学を学ぶために勉強しています。もし、パントビスコさんがギャラリーを開かれる際は絶対に行くので、受験のモチベーションになりましたって』。どうしようかなって思いました」 吉田明世「背中を押しちゃったんですね(笑)」 パントビスコ「そこでさらに不都合って感じたのが、嘘って言わなきゃいけないこともそうですし、嘘っていう発信自体も全員が見てるわけじゃないので、見ていない人からすると毎回この弁解をしなきゃいけないんですよ。僕の言い訳をすると、ちゃんと『#エイプリルフール』と絶対入れてるんです。と言っても、大体の方が全部を読まないのですが……」 吉田明世「来年のエイプリルフールも楽しみにしています(笑)」