最も集客した試合は? J3観客数ランキング1位。圧巻の1.4万人超え! 3部とは思えぬ盛り上がり
明治安田J3リーグは2024シーズンの全日程が終了した。今年も全国各地のスタジアムに多くの観客が足を運んだが、今季最も多くの観客が詰めかけたのはどのカードなのか。今回は、今季のJ3リーグ全380試合の中で最も観客を動員した対戦カードをランキング形式で紹介する。※観客数は『J.LEAGUE Data Site』を参照
1位:松本山雅FC vs AC長野パルセイロ(サンプロ アルウィン) 観客数:14,411人 開催日:6月29日(第19節) 2024年の明治安田J3リーグ観客数ランキングで堂々の1位に輝いたのは、6月29日に行われた第19節の「松本山雅FC vs AC長野パルセイロ」だ。 2024シーズン最初の“信州ダービー”が開催されたのは、熱狂の劇場『サンプロ アルウィン』。ホームで大勢のサポーター達に勝利を届けたい松本と、直近5試合を1勝4敗で終えたなかで浮上のきっかけを掴みたい長野、意地と意地がぶつかり合う熱戦の火ぶたが切られた。 スタンドが大声援に包まれた一戦は、意外にも両者がにらみ合うような展開となる。特に前半は張りつめた空気がピッチ上を支配。互いにそれほど多くの決定機を作り出せず、ハーフタイムを迎えた。 迎えた後半、試合が動き出す。57分、松本はMF菊井悠介が左CKを蹴ると、DF樋口大輝が豪快なヘディングシュートを叩き込む。アカデミー出身の22歳SB(サイドバック)の3試合連続ゴールで、ホームの松本が先手を取った(※記事を執筆した11月28日時点で樋口は23歳)。 一方の長野も黙ってはいない。圧力をかけて中盤を掌握すると、78分には途中出場のDF杉井颯がシュートを放つ。これは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球に詰めた杉井が再び豪快に蹴り込み、アウェイチームが同点に追いつく。 試合はこのまま1-1で終了。両者は死力を尽くして戦ったが、勝ち点1を分け合う結果となった。10月5日に行われたシーズン2回目の“信州ダービー”も、最終スコアは1-1。今季、どちらかに軍配が上がることはなかった。 だが、松本と長野のサポーター達はヒリヒリするような展開のビッグマッチを存分に楽しんだはずだ。J3リーグ観客数ランキングに“信州ダービー”が2試合ともランクインしていることから、観客の熱狂ぶりがうかがえる。
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