「紅白歌合戦」注目の“特別枠”は最終交渉に 音楽関係者が語る「B'z」より「中森明菜」の可能性が高い理由
■B'zは「イルミネーション」の選曲がネック? その「特別枠」としては、現在放送中のNHK朝の連続小説「おむすび」の主題歌『イルミネーション』を手掛けている「B'z」や、昨年の「紅白」でも待望論が浮上した中森明菜の出場も取り沙汰されているが、どこまで現実味があるのだろうか。 所属アーティストが今年の「紅白」に出場するレコード会社のベテラン社員はこう明かす。 「『B'z』の出場に関してはまだ交渉中という話です。35周年のアニバーサリーイヤーだった昨年も『クローズアップ現代』で特集が組まれ、桑子真帆アナウンサーによる独占インタビューなども放送されたことで、『紅白』出演の期待が高まりましたが、結局は実現しませんでしたからね。もし出演するとなれば、朝ドラの主題歌の『イルミネーション』を披露することが想定されますが、周囲の関係者からは、数々のヒット曲を持つ『B'z』が『紅白』のステージでそこまでヒットしていない同曲をパフォーマンスする意義があるのか、と疑問の声も上がっているようです。同じレコード会社からは初出場の新浜レオンが出るので、その“バーター”としての出場もささやかれていますが、B'zはバーターでねじこめるようなアーティストではないでしょう。稲葉浩志さんも松本孝弘さんも年末年始は米国で過ごすことが通例なので、仮に出演するとしても、現地からの中継か録画出演になると思います」 他方、明菜については「B'z」よりは出場の可能性は高そうだという。 「昨年も出場が実現しなかった明菜ですが、今年とは状況がまったく異なります。まず、今年は7月のファンクラブ限定イベントで約6年半ぶりとなる公の場での歌唱が実現しました。『紅白』直前の12月27日、28日にも再びファンクラブ限定のイベントが控えています。また、自身のYouTubeチャンネルでヒット曲のセルフカバーを披露したり、香取慎吾さんとの『TATTOO』コラボも実現、さらに12月15日にはニッポン放送の特別番組『中森明菜のオールタイムリクエスト』に出演し、“ラジオ復帰”も果たしました。加えて、来年4月に大分県で開催される大型野外フェス『ジゴロック』への出場も発表されましたからね。来年も音楽活動にさらに精力的に励むとなれば、『紅白』出場も現実味を帯びてきます。10月に音楽番組『The Covers』で『中森明菜ナイト!』が放送された際にはメッセージを寄せるなど、NHKとの関係も良好です。NHKホールでの生歌唱はさすがに望みすぎでしょうが、2014年の時のような中継、あるいは録画出演ならゴーサインが出てもおかしくはありません」 NHKは下馬評を覆すようなサプライズを用意できるのか。今後の発表に注目が集まる。 (立花茂)
立花茂