<速報>広島が巨人に逆転勝利で優勝マジック「20」点灯!
広島が24日、東京ドームで行われた巨人戦に7-3の逆転勝利を収め、117試合目にして、ついに優勝マジック「20」を点灯させた。25年ぶりの優勝に向けて広島の残り試合は「26」。一方、2位の巨人は、広島との直接対決が残り4試合しかなく8ゲーム差。マジックも点灯し、逆転は極めて厳しくなった。 広島がマジック点灯に王手をかけていた試合は、巨人がエースの菅野、広島がここまで3勝の福井を立てての対決となった。巨人が4回一死一塁から4番、阿部の16年連続の2桁本塁打となる10号2ランで先制した。だが広島は、5回に安部の5号ソロで1点差にすると、6回に一気に菅野を攻略して逆転に成功。この回、先頭のピッチャー、福井が二塁打で出塁。続く菅野の東海大の同期の田中が、ライトフェンス直撃の同点タイムリー二塁打。さらにバントで送り、丸の「覇気を込めた」と叩きつけた打球が、阿部の頭上を越えてライト線を転々と破る。勝ち越しのタイムリー二塁打。続く4番、松山もレフト前へ流し打って連続タイムリー、4-2とリードを広げた。 「ツーシーム系のボール。新井さんの代わりの4番の仕事ができてよかったです」 松山の談話も弾んだ。 広島の攻撃はまだ終わらない。巨人の拙守もあって二死から走者を進めると、鈴木が三塁線を破った。さらに1点を追加。8回にも菅野に代わった2番手の戸根から菊池が左中間スタンドに12号ソロ、続く丸もほぼ同じ場所に15号ソロ。カープの勢いを象徴するような連続アーチで7-2と巨人の息の根を止めた。 広島は、福井が5回に菅野の打球をひざに受けたこともあって、6回5安打2失点だったが大事をとり88球で降ろして、7回を今村、8回はジャクソン。昨日、脇谷にサヨナラ本塁打を浴びたジャクソンはピリっとせずに暴投で1点を献上したが、最後はストッパーの中崎が締めて待望の優勝マジック「20」を点灯させた。 試合後、ヒーローインタビューに指名されたのは、4勝目の福井。 「昨日、ジョンソンで負けたので、ちょっとプレッシャーはありました。ゲームをつくることだけを考えてピッチングをしました。ホームランを打たれたときに負けたかと思ったのですが、よく点をとってくれました。6回の二塁打? 菅野君に(打球を)当てられたので、どうにか打ってやろうと、必死に食らいつきました」 投打に活躍した福井は、そう言ってドームの広島ファンを沸かせた。 点灯したマジック「20」に関しては、「ぼくたちは変わらずに一戦一戦勝っていくだけ。何も変わらないと思います」と冷静なコメントを残し、「毎日たくさんのお客さんが応援してくれているので、一緒に喜びをわかちあいたいという気持ちがありますね。(次回登板も)今まで通り、しっかりとゲームを作って勝ちに貢献できるように頑張っていきたいです」という言葉で結んだ。