来季は中6日登板を目指す高橋

　阪神高橋遥人投手（28）が来季のフル回転を目標に掲げた。たび重なる手術を乗り越え、今季8月11日広島戦で復帰登板。以降は疲労を考慮され、最短でも中9日以上の間隔を空けて登板を続けてきた。来季からは中6日で投げられる状態を目指し、オフシーズンを過ごしていく意気込みだ。 　「そこが1番だと思うので。それだけでもやっぱり迷惑がかかっていると思う。年齢も年齢だし、みんなに引っ張ってもらっている節もあるので」 　復帰後は5試合に先発して4勝1敗。終盤戦でチームの浮上を支えた。週1度の登板が可能になれば、新生藤川阪神にとっても大きな力に違いない。「（いろいろなメニューを）かいつまんでという感じですかね」。あらゆる練習を試しながら準備を進めていく。 　復帰翌年のモデルケースになりそうなのが才木だ。22年7月に右肘トミー・ジョン手術から復活。同年は間隔を空けながら登板を続け、23年は自身初の開幕ローテーション入りを果たした。リフレッシュで登録抹消を挟みながらも基本的に中6日登板を継続。当時の自己最多となる8勝を挙げた。高橋も同様に前半戦からローテに加わることができれば、さらなる勝ち星の上積みが期待できる。 　前日13日のCSファーストステージDeNA戦（甲子園）では5回4失点で敗戦。登板後は「結果的に申し訳なかったです。今日の試合が全てなんで」と責任を背負い込んだ。苦い黒星を受け止めて迎えた今オフ。進化した姿で来季に向かう。【波部俊之介】