能登豪雨被災者に温かい食を 富山県滑川市、有志が500人分調理し29日に輪島へ配送
記録的豪雨に襲われた石川県能登地方の被災地を支援しようと、富山県の滑川市内外の有志約40人は27日、同市の中滑川複合施設「メリカ」で約500人分の食事の調理ボランティアに取り組んだ。食事は冷凍保存し、29日に石川県輪島市町野町へ届ける。 メリカは能登半島地震以降、施設の指定管理者である一般社団法人「ばいにゃこ村」(樋口幸男代表)を中心に、炊き出しに使う食材のカット作業や支援物資の保存調整など、後方支援の役割を担ってきた。樋口代表は23日に町野町などへ物資を届けた経験から、住民に温かい食事を食べてほしいと、今回の配食を決めた。 この日の調理には1月からボランティアに参加する市内団体のメンバーや、樋口代表の呼びかけに賛同した市民らが参加。26日から仕込みをした豚肉40キロ分の角煮や大学いも、ひじきの煮物など約500人分を作り、真空パック詰めした。現地で炊き出しを行う別の県内団体をサポートするため、食材の下準備もした。
樋口代表は町野町の住民や被災地入りする県内団体と連絡を取り合い、活動エリアや支援の内容を調整している。29日は食事のほかに県内企業から寄贈されたお茶や高圧洗浄機などを持参する予定だ。樋口代表は「さまざまな人と連携し、広く支援が行き渡るようにしたい」と話している。