玉森裕太“海里”、黒髪姿で笑顔を見せていた過去と金髪クズな現在の対比が切ない<あのクズを殴ってやりたいんだ>
奈緒が主演、Kis-My-Ft2・玉森裕太が共演する新火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)。10月22日放送の第3話では、海里(玉森)の過去が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】瞳に陰りが宿る、現在の金髪の海里(玉森裕太) ■完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー 同ドラマの主人公は、結婚目前に“クズ”な彼氏の浮気が発覚して破局。そんな人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためボクシングを始めることに。ボクシングも恋愛も、痛くても立ち向かいぶつかり合う、ボクシングラブコメディーとなる。 奈緒は、真面目で真っ直ぐな性格を持つ市役所勤めをする29歳の主人公・佐藤ほこ美を、玉森は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の葛谷海里を演じる。 ■ボクサー時代に見せていた海里の笑顔 第2話で海里と同居し、カメラの仕事のアシスタントもしている悟(倉悠貴)が「海里さん、人殺してるんです」と言っていたこと。それにつながる出来事が第3話後半で明らかになったが、前半にあった回想シーンが切なさを際立たせた。 海里自身が過去を思い出す場面もあったが、より印象的だったのは、ほこ美が正式入会したボクシングジムでトレーナーをしているゆい(岡崎紗絵)の回想だ。きっかけは、ほこ美のバンテージの巻き方が海里と同じだったこと。 バンテージは選手の数だけ巻き方があるというが、海里は手の甲の部分をかなり厚くガードしていた。バンテージを巻く海里に「いくらなんでも厚すぎじゃない?」とツッコむと、海里は「痛いの、やだもん」と屈託なく笑った。さらに、ミット打ちで懸命にパンチの練習をしている姿も。何人もの女の子とデートする現在とは丸っきり違う姿だった。 ■海里の身に起きた7年前の出来事 そして後半。海里は、役所の専属カメラマンとして、ほこ美が担当したボクシング体験イベントの撮影をする予定だったが、当日現れなかった。 ほこ美が探しに出ると、海里は女性とデート中でパチンコ店にいた。悪びれない様子の海里に、ほこ美がたまらず「クズ」と言うと、「知ってる」と返す海里。「クズ」「知ってる」のやり取りは第1話から繰り返されてきたが、本話での回想シーンの海里を見た後では、何だか胸に刺さるものがある。 この海里がイベントの撮影をしなかったことが、過去につながっていた。実は海里自身がドタキャンしたのではなく、7年前に海里のボクシングの対戦相手が試合後に亡くなったため、陰で「人殺し」と言う人もいて、役所の仕事をするには好ましくないと判断されたうえでのクビだった。 不幸な事故だったが、議員の富岡(橋本じゅん)も海里を「人殺し」とののしっていた。富岡が手を回したのだろうか。 7年前から苦しい状況がずっと続いている海里。クビだったと知ったほこ美は「クズ」と言ってしまったことを後悔して駆け付けたが、ひと足先に訪ねていたゆいが海里に抱きついている姿を見てしまうところで第3話は終わった。 明らかになった海里の過去。でもまだ不明なところもある。富岡が海里を憎々しく思う理由、また富岡に海里が役所の仕事をしていることをわざわざ郵便で知らせた何者かがいたことなど。そこに、ほこ美とゆいとの三角関係も加わりそうで、切なさがありつつ物語はさらなる盛り上がりに期待大だ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部