アメフト関学大が圧勝発進 開幕前の“大麻騒動”で揺れる中の初戦 主将「動揺はあった」
「関西学生アメフト、立命大75-10桃山学院大」(3日、MKタクシーフィールドエキスポ) 【写真】そろって45度 試合を終えて頭を下げる関西学院大の選手たち 甲子園ボウル6連覇中で、6月のU20カナダ遠征参加選手が大麻成分を含む可能性のある物質を使用したなどとして、8月30日に日本アメリカンフットボール協会から処分を受けた関学大は、桃山学院大との初戦を75-10で大勝した。38年ぶり1部に復帰した阪大は立命大に12-48で敗戦。3位までが全日本大学選手権準々決勝に進み、決勝の「甲子園ボウル」(12月15日)を目指す。 開幕直前の大麻騒動にも揺るがぬ圧倒的な力を見せつけた。関学大は第1Q開始早々、RB伊丹翔栄(4年)の先制TDを号砲に、75得点を重ねた。大村和輝監督は「初戦としては良かった。課題もあるが、こういう状況で主将の永井を中心にやれた」と振り返った。 8月30日に、U20参加選手が日本協会から処分を受けた。大学側は尿検査の結果は全員陰性で、大麻成分の使用事実はないとし「日本協会と見解の相違がある」と説明しており、協会との協議は今後も継続される。 同監督は「できることに集中するしかない。後ろめたいことはなく、オープンに誠実にやっている」と話した。主将のLB永井励(4年)は「動揺はあったが、ベクトルを自分たちに置いて目標をシフトチェンジしてきた」と集中力を発揮した。