「SENDAI光のページェント」開幕 国分町通から仙台市民会館の区間で点灯
「SENDAI光のページェント」が12月6日に開幕し、定禅寺通に光の回路が現れた。(仙台経済新聞) 【写真】グリーンベルトのオデュッセウス像とイルミネーションで彩られたケヤキ並木 仙台の冬の風物詩として親しまれてきたイベントだが、近年は物価高騰の影響を受け厳しい財政状況が続いていた。さらに今年は定禅寺通周辺の再開発工事により、勾当台公園・市民広場がイベント会場として利用できなくなったことでスポンサー事業が減少し、通常規模での開催が困難となった。昨年の3分の2程度の規模で、定禅寺通の仙台市民会館から国分町通まで約450メートルのケヤキ115本を、温かみのある「仙台カラー」のLED約45万球で彩る。 実行委員長の丸山哲史さんは「断腸の思いで今年は点灯区間を縮小したが、来年以降も開催を継続するためには資金不足を補うための抜本的な改革が欠かせない」と話す。「誰かを喜ばせたい、笑顔にしたい、励ましたい、幸せにしたいという人の心の温かさで光のページェントはともされている。この温かな灯を、仙台の象徴であり誇りとして10年、20年先の次代へともし続けたい」とも。 期間中の土曜・日曜は、仙台市観光シティループバス「るーぷる仙台」の夜間特別運行を行う。仙台駅前発で17時40分~19時20分の間、1日6便を運行する。運賃(1回乗車)は、大人=200円、小児=100円。今年は新たに、西公園と錦町公園をつなぐ会場循環バス「ひかりの『モーチョコット』withラプラス」も運行。仙台駅前発で18時~21時の間を20分間隔で運行する。運賃は、大人=120円、小児=60円。 初日に夫婦で会場を訪れた太白区の女性は「光のページェントを見ると冬だなと実感する。イルミネーションの区間は短くなってしまったが、期間中また見に来たい。仙台を象徴するイベントの一つだと思うので、これからも続いていくよう寄付などで応援していきたい」と話していた。 点灯時間は、月曜~木曜=19時~22時、金曜・土曜・24日・25日=18時~22時、日曜=18時~21時。金曜・土曜・日曜の18時30分と19時には、1分間消灯した後に再点灯する「スターライト・ウインク」を行う。今月25日まで。
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