「見ている人が楽しめるゴルフをしたい」(浅田実那)【月刊GD女子プロカレンダー2025インタビュー#6】
悩み抜いて至った決意
何度かプロテストに挑戦するも合格には至らず、一度ゴルフから離れ、不動産会社に3年間勤めた経験がある浅田プロ。どのように復帰することを決め、プロテストに挑んだのか? 「ゴルフから離れていた期間は、本当に戻るつもりがなかったんです。何度か『もう一回やらないか』と良郎さんに声をかけてもらってはいましたが、ずっと『いや、もういいです』と断っていて。でも、SNSで繋がっている友人の姿を見て、『頑張っているな』と思ったときと、声をかけてもらったタイミングが重なったときに『もう1回頑張りたい』と思って、復帰した感じですね。 ただ、勤めていた不動産会社にはゴルフ繋がりでお願いして入れさせてもらったというのもあり、『またゴルフを始めるからやめます! とは言えないな~』とか、『みんなになんて言おうかな~』とか、すごく悩みました。その後は、『仕事を辞めてもう一度プロを目指す』と周りに伝えていたので、もちろん1年でプロテストに合格する気持ちでいましたが、調子の悪いときは、『落ちたら人生終わるな』とか『本当にみんなにどういう顔して会おうかな』とか、プレッシャーや焦りもあって(笑)。必死でしたね(笑)」
ルーキーイヤーは“楽しかった”
悲願のプロテスト合格を果たし出場したルーキーイヤーはどのように映ったのか? 「この一年ツアーに出場してみて、ティーショットの重要性に気がつきました。もともとショットが悪くても、アプローチと得意なパターで何とかまとまればいいという戦い方だったんです。でも、連戦になるツアー中は調子が良くても悪くてもスコアを作っていかなきゃいけない。そんな中でティーショットが崩れてくると、どうしても他のクラブに影響し始めてスコアが全然まとまらなかったんです。なので、今後はティーショットを大事にしていきたいし、伸び代って言っていいのかわからないけれど、まだまだ改善点修正点だらけです。 悩みはたくさんありますが、試合に出ている時は調子が悪くても楽しめていました。ギャラリーに見られて歓声が沸くのも嬉しいし、一緒に回っている人と話せることも楽しいし。あとは、ナイスショットはもちろん、結構多いんですけど、すごい変なところからリカバリーしてパーを取った時とか(笑)。悩みも多くていっぱい考えるけど、そういうのは楽しかったですね」