少数派でも恐れるな! 常に2つの意見を持つ「最強」の生き方【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第20回
■もう一度言う。「少数派になることを恐れるな」 五十嵐 それがサトさんの言う、「常に2つの答えを持っている」ということになるのは僕にも理解できました。ただ、それだと常に「別の答え」が必要になってくるから疲れませんか? かなり体力を使う作業になりそうだけど。 里崎 そんなことは全然ないでしょ。AとB、どっちの視点に立って物事を言うか? ただ、それだけのことだから。大切なのは、「今、世間の風潮はAなのか、それともBなのか?」という現状を正しく理解、認識することだけ。それを理解した上で、「じゃあ、僕はBでいきますよ」と立ち位置を決めて話し始めればいいだけだから。 五十嵐 世の中の人がみんな絶賛しているときに、あえて反対意見を言う。あるいは、世間全体がバッシングしているときには、あえて擁護意見を言う。そのスタンス、考え方は理解できるけど、結局は少数派の側に立つわけだから、「多勢に無勢」とならないのかな? いずれにしても、体力を使う大変な作業だと思いますけど......。 里崎 確かに、みんなが絶賛しているときに批判するということは、ネガティブアプローチをすることになるけど、それは単なる誹謗中傷ではなくて、評論家として当たり前の評論なんだから、そこまで気にする必要はないと思うけどね。 五十嵐 もちろん、評論家というのは「ただ褒めるだけ」でもいけないし、「ただ貶(けな)すだけ」でもダメ。冷静な視点で物事を批評、評論しなければいけないのは確かだから、そう考えればサトさんの考え方というのは、別に無理してやっているわけじゃない。評論家として自然なものだし、むしろ正しいスタンスですね。 里崎 この連載で何度も言っているように、「少数派になることを恐れるな」と、あらためて言いたいよね。そして少数派だからこそ、最初に言った「自分が勝てるレース」に参加することができるわけだし。 五十嵐 それを続けているうちに、"隠れ賛"も出てくるわけですからね。今回でさらに、サトさんの考え方が理解できるようになってきた(笑)。 里崎 そうそう。亮太もだんだんわかってきたね(笑)。いずれにしても、少数派になることを恐れずに、人と違ったスタンスからアプローチしていけば「自分だけのレース」で勝ちやすくなる。これはライフハックのひとつと言ってもいいと思いますね。 ――これまで、本連載で一貫して言い続けてきたことが、だんだん繋がっていく快感がありますね(笑)。では、次回もまたいろいろ伺っていきます。引き続き、よろしくお願いいたします。 里崎・五十嵐 了解です。次回もよろしくお願いします! 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫