【大学野球】中大が自力Vの可能性残す 左腕2人が完封リレー 手術から復活の今村拓哉「投げているのが楽しい」
◆東都大学春季リーグ戦第5週第3日▽中大2―0亜大(17日・神宮) 中大が今村拓哉(4年=関東第一)と岩城颯空(はくあ、3年=富山商)の両左腕による完封リレーで亜大に勝利。2勝1敗とし、勝ち点3をマーク。自力優勝の可能性を残した。 先発した今村は落ちる変化球を有効に使い、4回を3安打無失点。6三振を奪った。2年生の8月にトミー・ジョン手術を受け、厳しいリハビリにも必死に取り組んだ。「純粋に、投げているのが楽しい。東京の出身なので、神宮で投げられてうれしいという気持ちです」と笑みがあふれた。 絶対に負けられない戦いでの好投にも「開き直れた。プレッシャーを考えず、勝つことだけを考えた」と今村。「なかなかチームに貢献できなかったので、任された試合は絶対に抑えたいと思っていました」と気合いをにじませた。 5回からバトンを受けた岩城は5イニングを無安打無失点、6三振の力投だった。今春は開幕投手を託されるなど、奮闘を重ねてきた。「まだ優勝の可能性がある、大事なゲーム。今村さんが4回無失点の投球だったので、自分も流れを相手にやらないよう、いい投球をしたいと強く思っていました」。ほとばしる闘志を白球に込めた。 清水達也監督(59)も「この2人が本当によく投げてくれた。投手陣を引っ張ってきているのはこの2人。結果を出してくれたので、本当に良かった」と手放しで称えた。2019年秋以来の戦国東都制覇へ、力、力で向かっていく。(加藤 弘士)
報知新聞社