井上尚弥、武居由樹に井岡一翔も…試合延期&中止相次ぎファン「年末の楽しみなくなった」
あす31日に東京・大田区総合体育館で予定されていたプロボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは30日、中止が決まった。前王者・井岡一翔(35=志成)の挑戦を受ける予定だった王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)がインフルエンザに感染したため。25日に発症して体調が回復せず、30日の前日計量にも現れなかった。井岡は7月にマルティネスに判定負けしており、ダイレクトリマッチでのリベンジを目指していたが、13度目の大みそか決戦は実現しなかった。 12月は当初、大みそかの井岡再戦に加え、24日には東京・有明アリーナで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とWBO世界バンタム級王者・武居由樹(同)のダブル防衛戦が予定されていた。しかし、井上に挑戦する予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)が最終スパーリングで左目上を負傷。試合10日前に興行を1月24日へ1カ月延期することが決まった。 さらに、武居もトレーニング中に右肩を負傷し、ユッタポン・トンディ(タイ)相手に予定していた防衛戦の中止が決まった。こちらは来年4、5月の対戦を目指している。 延期と中止が相次ぎ、日本が誇るチャンピオンたちの試合を楽しみにしていたファンもガッカリ。井上と井岡は対戦相手が原因となったが、SNSには「年末の楽しみなくなった」と落胆する声や「ワクチンぐらい打つように決めておこうよ」「プロなら体調管理は当たり前」と自己管理を問うコメントが寄せられた。 近年の病気が理由による世界戦の直前中止は、20年11月にWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口絋人(ワタナベ)へ挑戦予定だったタノンサック・シムシー(タイ)の試合前日のコロナ感染判明がある。体重超過では今年7月、WBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成(畑中)へ挑戦予定だったジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)が前日計量で2.8キロもオーバーし、国内初の事例となっていた。