不倫報道の小室哲哉さんが会見で陳謝「けじめとして引退を決意した」
※掲載期間が終了したため会見の映像はご覧いただけません。ご了承ください。 一部週刊誌で不倫疑惑を報じられた音楽プロデューサーの小室哲哉さん(59)が19日、都内で会見し、「妻であるKEIKO、ファンのみなさま、スタッフのみなさま、相手の女性にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げる」と陳謝した。その上で、「僕なりの騒動のけじめとして、引退を決意した」と述べた。
記事を掲載した週刊文春は、小室さんは妻のKEIKOさん(45)を大分の実家に帰した後、シングルマザーの女性看護師を自宅に招いて密会したと報じた。 報じられた不倫疑惑について、「男女を想像させてしまう環境も多々あった」「こんなことがまかり通るわけはないと思っていた」としつつも「男女の関係ではない」と否定した。 小室さんは、1980年代にはTM NETWORKのキーボードを担当し、中心メンバーとして活動。90年代にはTRFや安室奈美恵さん、篠原涼子さん、華原朋美さんらをプロデュース。数々のミリオンヒットを記録し、一時代を築いた。2002年11月に、globeとしてともに活動していたボーカルのKEIKOさんと結婚。しかし2009年、小室さんは著作権譲渡をめぐる詐欺事件で、5年の執行猶予付きながら懲役3年の有罪判決を受けた。そしてその2年後の2011年、KEIKOさんはくも膜下出血で倒れてしまう。 くも膜下出血の後遺症で、KEIKOさんは「女性から女の子みたいな、優しげな性格になった」と小室さんは語る。そして「大人の女性としてのコミュニケーションが日に日にできなくなっていった」。欲もなくなり、歌手だったが音楽への興味も失ってしまったという。 CDを聞かせて音楽への関心を取り戻そうと試みたが、うまく行かず、夫婦間の十分な会話もだんだんできなくなり、「あきらめてはいけないのが精神的なサポートだと重々承知していたが、(KEIKOさんからの)繰り返しの質問で、僕も疲れ始めたことがあった」と告白した。そんな中で、小室さん自身も体調を崩し、女性看護師と出会うことになる。 小室さんは2年ほど前にC型肝炎を患った。陰性にはなったものの、体調不良は続いたという。そして昨年、突発性難聴になり「いまも左耳が聞こえない」状態で、以前は遅れることのなかった音楽制作の締め切りが、たびたび滞るようになった。作品のやり直しを求められることも増え、「(自分の作品は)期待のレベルなのか。不安・懸念・自信のなさが増えてきた」。60歳を前にして、自分の身体的限界を感じる中で、「いまの音楽エンターテインメント業界に僕の才能が本当に必要なのか。もはやここまでか。自問自答をずっと続けてきた」と打ち明けた。そして「本当に勝手な、苦渋の決断ではあるが、僕にとっての償いはこれが精一杯。自発的な音楽活動は本日をもって退く」と述べた。
今後については「KEIKOのことも含めて時間をいただきたい」と明言を避けたが、「いまの子どものようなKEIKOの方が愛情としては深い」とも語り、夫と妻としての関係を続けたい意向を示した。音楽活動については、ライブの出演予定など現時点で決まっている仕事やプロジェクトもあるため、「話し合いの中で、望まれるのあれば最低限を全うしたい」とした。 「これからどれほど生活水準が下がるのか計り知れない。こういった場所で、みなさんに注目されるのは今日が最後なのかなあと思う」と不安ものぞかせたが、「実直に生きられればと思っている」と自分に言い聞かせるように語った。